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皮のビタミンCは果汁の4倍!? “捨てるところがない”ゆずの栄養成分と健康効果

ウェザーニュース / 2020年11月17日 10時30分

ウェザーニュース

冬至にはまだ早いですが、古くから「冬至の日にゆず湯に入ると一年中風邪をひかない」と言われています。ゆず湯には血行を促し、身体の芯から温める効果があることからだそうです。

「ゆずは入浴だけでなく、特に旬を迎えるこれから冬にかけては、ぜひ食べてほしい柑橘類です」と管理栄養士の柴田聡美さんは言います。詳しい話を伺いました。

果汁と一緒に摂りたい、果皮

ゆずは、“捨てるところがない”柑橘類といわれています。果肉に含まれる果汁はもちろん、果皮にも栄養が豊富だそうです。

「ゆずに豊富に含まれるクエン酸には、蓄積すると疲労を感じるもととなる乳酸を早く分解し、疲労感からの回復を早める効果があります。また、胃液の分泌を促進し、胸焼けや胃痛などの不調を解消すると言われています。

また、果汁と果皮を比べると、栄養素によっては栄養価が大きく違うものがあります。たとえば、果汁には果皮よりカリウムなどが多く含まれる一方、ビタミンCは果汁よりも果皮に4倍も多く含まれます。果皮のビタミンCの含有量は100g中160mgでレモン果汁の約3倍と、果物の中でもかなり多い方です。ビタミンCには、体内の組織の老化を防ぎ、生活習慣病などを予防する抗酸化作用があると言われています。

さらに、あの独特の芳香の素になるリモネンやシトラールも果皮に多く含まれているのです。リモネンには交感神経を刺激し、血行を促進することで、体内の代謝や消化活動を活発にする働きがあるので、果汁だけではなく、果皮もぜひ一緒に摂るようにしましょう」(柴田さん)

苦味の正体は白い部分

栄養豊富な果皮ですが、苦味があるので捨ててしまう、という人もいるのではないでしょうか。ところが苦味を抑える調理法があると柴田さんはいいます。

「ゆずをはじめとする柑橘類の多くは、表皮と果肉の間にある白い部分が苦く、表皮は苦くありません。そこで、生で食べるなら表皮のみを包丁で削ったり、おろし金でするのがおすすめです。包丁で削った場合は、千切りにして漬物などに混ぜると、非常に香りがよく風味が増します。また火を通して作るゆず茶やジャムなどは、白い部分ごと一度ゆでこぼすと、苦み成分が抑えられます」(柴田さん)

これからは黄色く色づいたゆずが豊富に出回るようになります。すぐれた栄養効果のあるゆずをおいしく摂って、寒さに備えましょう。

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