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週刊地震情報 2020.11.15 沖縄で震度2が2回発生 震度3以上は7日(土)以降なし

ウェザーニュース / 2020年11月15日 11時0分

ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べ若干少なくなっています。震度3以上の地震は発生していません。奄美から南西諸島にかけて地震が散発しています。(11月9日~11月15日10時の集計)

国内:沖縄の近海で震度2の地震が2回

沖縄本島北西沖の地震

この期間は震度3以上を観測する地震の発生がなく、最大震度2も4回に留まっています。そのうちの2回は沖縄の近海です。

15日(日)7時57分頃に沖縄本島北西沖を震源とするマグニチュード4.5、深さ約100kmと推定される地震が発生しました。この地震で渡名喜村で震度2、沖縄本島から久米島にかけて震度1を観測しています。

また、13日(金)9時42分頃には宮古島近海を震源とするマグニチュード4.0、深さ約49kmと推定される地震が起き、宮古島で震度2を観測しています。

沖縄周辺はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに潜り込むことで琉球海溝が形成され、プレート境界型の地震がしばしば発生します。沖縄本島北西沖では深さ100~200km程度の深い震源の地震が目立ち、最近では2014年にマグニチュード6.4(深さ約116km)、2011年にはマグニチュード7.0(深さ約217km)の大きな地震が発生しました。

政府の地震調査研究推進本部はこのエリアの地震に関して、特性の解明が十分でないことや、領域が広大で次の地震の発生場所を特定できないとして、次の地震の発生確率を発表していません。

国内:硫黄島近海でM6.0発生も震度1以上の揺れを観測せず

11日(水)14時17分頃、硫黄島近海を震源とするマグニチュード6.2、ごく浅い深さと推定される地震が発生しました。最近1週間で発生した気象庁観測域の地震では最も規模が大きなものですが、震度1以上の揺れを観測しなかったため、詳しい震源情報等は発表されていません。

なお、気象庁では揺れが震度1に満たなかった地震に関しても、観測されたものについてはHP上で公表しており、日本で発生している詳細な地震の状況を知ることが出来ます。

世界:パキスタンでM5.5の地震 市街地から遠く被害なし

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しました。フィジー近海で発生したマグニチュード6.0、深さ約417kmの深発地震です。

また、14日(土)にパキスタンでマグニチュード5.5の地震が発生。深さが12kmと比較的浅かったため、震央周辺では改正メルカリ震度階級でVIの強い揺れに見舞われたと推定されます。ただ、震央付近は標高3000m以上の山岳地帯で、周辺に市街地はないため、被害は確認されていません。

パキスタンはインドプレートとユーラシアプレートの境界に位置しています。特に今回の震源となったパキスタンの中部は境界が複雑に入り組んでいて、マグニチュード6〜7の浅い地震が多く発生しているエリアです。今回と同じ横ずれ型のほか、逆断層型のメカニズムの地震も見られます。

パキスタン南部はアラビアプレートとも接しており、この境界でも地震が多く発生しています。1945年にはパキスタンの沖でマグニチュード8.1の巨大地震が発生し、揺れに加えて津波による大きな被害に見舞われた記録も残っています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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