気温が急降下する11月、寒さを乗り切るキーワードは「寒冷順化」
ウェザーニュース / 2020年11月22日 6時0分
寒さに向かう11月は、布団から出るのがつらい朝が日に日に増えます。冬を迎える前のこの時期をどう過ごすかによって、寒さに強い体につくれるか否かが決まります。あなたの体を“冬支度”させませんか。
寒さに強い体をつくる「寒冷順化」
寒さに強いか弱いかは体質によることがありますが、寒さに強い体をつくることもできます。
「夏の暑さで熱中症にならないように、体を暑さに慣らせる“暑熱順化(しょねつじゅんか)”が推奨されています。要は汗をかける体にすることです。それと同じように、寒さに強い体をつくるには“寒冷順化”が必要です」と言うのは、ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザー・愛知医科大学客員教授・中部大学教授で医師の佐藤純先生です。
具体的には何をしたらよいのでしょうか。
「まず運動ですが、筋肉量を増やすトレーニングがよいです。筋肉はそれ自体が発熱しますから、筋肉量を増やせば寒さに強い体になります」(佐藤先生)
筋肉トレーニングは、スクワット(立ちしゃがみ)や腹筋運動、腕立て伏せなど、数十回続ければ限界に達するハードな運動です。中でもスクワットは人体の一番大きな筋肉に負荷をかけて筋肉量を増やすので冬に備えて無理のない範囲で鍛えてください。
寒くても嫌がらずに外出する
「通勤などで毎日のように外出する人は別ですが、寒くなると外出を控える人がいます。でも体は外気に当たることで徐々に寒さに慣れてきます。寒さがつらい人は、マフラーなどで胸首、手袋やリストバンドで手首、タイツやレッグウォーマーなどで足首を冷やさないようにして、積極的に戸外に出てください」(佐藤先生)
胸首・手首・足首の3つの“首”は、皮膚のすぐ下に動脈血が流れているため、ここを冷やすと体温が低下します。体温を低下させなければ、寒い日の外出もそれほどつらくありません。
高齢者は足のポンプ機能維持を
寒さに強い体をつくるには運動と積極的な外出といいましたが、冷え性の人や高齢者は無理できません。
「高齢者の中には筋力が低下した“フレイル(運動機能の低下)”や、若い人でも極端な冷え性の人がいます。そういう人は、寒さに折り合う体づくりをしてください。ポイントは脚の筋肉のポンプ作用です。例えばテーブルに両手を突きながら爪先立ちをしたり、余裕があればスクワットです。脚の筋肉を動かすと、ポンプ作用で全身の血流がよくなり、体が温まります」(佐藤先生)
寒さに向かうこの時期、冬に備えて体づくりをしてみてはどうでしょうか。いつもはつらい冬が、体の「寒冷順化」によって、ぐんと楽になるかもしれません。
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