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富士山に大きな笠雲 天気が崩れる心配はなし

ウェザーニュース / 2020年12月6日 12時10分

ウェザーニュース

今日6日(日)の富士山周辺は朝から青空が広がっています。山頂から少し離れた所には大きな笠雲が現れました。上空に少し湿った空気が流れ込んでいることと、山頂付近では平均で20m/sを超えるような西よりの強い風が吹いていることが要因です。

笠雲は天気が崩れる前に現れることが多いものの、夕方にかけて上空の湿った空気は解消に向かう見込みで、むしろ笠雲は縮小していくと見られます。このあとの笠雲の変化で、天気の動向がチェックできそうです。

笠雲とは?

笠雲とは?

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲で、山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・「上空の風が強い」
 ・「湿った空気が存在する」
という気象条件の時に発生しやすくなります。

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。

時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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