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いつもと違う今年の初詣、コロナ禍でどう変わった?

ウェザーニュース / 2021年1月2日 10時30分

ウェザーニュース

コロナ禍の初詣はいつもと違います。大晦日から並ぶ夜間の参拝を禁止したり、分散初詣や年明け前の初詣を呼びかける寺社も少なくありません。感染リスクを避けるにはどうしたらよいのでしょうか。

神社本庁のガイドライン

神社本庁(東京)が約8万の神社に通知した「神社における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」は、対人距離は最低1mを確保、手指消毒の徹底などをあげています。それを受けて、賽銭箱上の鈴を鳴らす「鈴緒」や手水舎のひしゃくを撤去したり、混雑を避けるために賽銭箱を増やすなどの対策を進めています。

“分散参拝”にみられる様々な工夫

通常より前倒して昨年から縁起物の授与を行う「幸先詣(さいさきもうで)」を実施したり、公式サイトに境内と参道の映像を配信することで事前に混雑状況を確認できるなど、多くの神社仏閣は「密」を避けるためにさまざまな取り組みを実施しています。

分散参拝の呼びかけもそのひとつ。たとえば、熊野本宮大社(和歌山県)は初詣を1月17日まで、大阪の住吉大社や東京の神田明神は2月の節分まで、福岡県の太宰府天満宮など3月末まで分散を呼びかけるところもあります。

また、行政も一体となって分散参拝の呼びかけに取り組んでいる地域もあります。成田山新勝寺がある千葉県成田市では、1月12日以降の1ヵ月間に市内1600以上の店舗で、特定のキャッシュレス決済で買い物をすると、「2021年」にちなんで購入金額の21%分のポイントが付与されるという分散参詣推進キャンペーンを行っています。

さらに、伊勢神宮がある三重県伊勢市と伊勢市観光協会は「平日伊勢まいり」として、1月6〜29日の平日であれば、伊勢神宮の近くの市営駐車場が4時間まで無料に。加えて1月6日〜3月1日に伊勢市を訪れた観光客に、特産品が当たる抽選応募カードを平日限定で配布するなどして、年始の初詣分散化に取り組んでいます。

初詣に期限はない?

「うちの神社も分散参拝を呼びかけています。氏子さんたちには『初詣に期限はありません。その年初めてお参りしたら初詣です』と話しています」と言うのは、江戸時代の初期に創建した東京の神社の宮司さんです。

初詣の風習は古いものではなく、明治から大正期に鉄道が普及してからのことだそうです。鉄道会社が、その年の恵方(縁起のよい方角)にある寺社への参詣を「恵方詣り」と宣伝したのが始まりで、やがて毎年同じ寺社に参詣する「初詣」として定着したというのです。

足を運ばずに初詣ができる

おみくじも番号札を出す筒を握ると接触感染の恐れがあります。神戸の生田神社はスマホをQRコードにかざすと表示される番号でおみくじを引きかえるようにするそうです。

そのほかにも、神田明神などではお札・お守りなどをオンラインや郵送で授与できるなど、コロナ禍で外出を控えている人でも、足を運ぶことなく初詣ができるように対応している神社仏閣も多くあります。

コロナ禍の初詣で気をつけるべきこと

「初詣は正月の一大イベントになっていますが、それで新型コロナに感染することは絶対に避けてください。神様は三が日だけでなく1年中いるので、いつお参りしても願い事を聞いてくれます」と先の宮司さんが言います。

いつもと違うコロナ禍の正月です。初詣に行く場合は、「密」を避けてより混雑しにくい時期にお参りに行くという分散参拝や、大声での会話を控えるなど、各自での基本的な感染防止策を徹底しましょう。また、手水舎は使用をやめたり、参道や境内を一方通行にするなどのルールを設けている神社仏閣も多いので、それぞれのルールに従って、感染防止を最優先に行動しましょう。


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