水星・木星・土星が大接近 日没後の低空に出現
ウェザーニュース / 2021年1月10日 13時0分
昨年12月21日に397年ぶりの「超大接近」となった木星と土星は、少しずつ離れていっているものの、まだ比較的近くで輝いています。
今月は水星も東方最大離角に向けて高度を上げてきており、今日10日(日)から明日11日(月)頃に水星と木星、土星は最接近します。
日没後の西南西の低空に注目

10日(日)日の入り30分後 西南西の空(東京)
今日10日(日)から明日11日(月)頃は、直径3度の視野円の中に水星・木星・土星が収まるほど近づきます。
日が沈んでから約1時間ほどで水星・木星・土星は沈みます。日の入り30分後で高度が5度前後と、非常に空の低い位置に見えるため、西南西の空が開けたところで観察するのがポイントです。3つの惑星の中では木星が最も明るいため、木星を目印にして探してみてください。
なお、水星・木星・土星は2月下旬から3月上旬にも、明け方の東南東の低空で接近します。
気になる天気は?

10日(日)17時 天気分布予想
10日(日)も冬型の気圧配置が続きます。上空の強い寒気が東に離れていくため、日本海側の大雪の峠はようやく越える見込みですが、雪の降りやすい天気は続きます。このため、日本海側では水星・木星・土星の大接近の観測は難しい予想です。
太平洋側は広く乾燥した冬晴れの一日となります。夕方も晴れるところが多く、観測のチャンスがありそうです。冷えますので、しっかり防寒をしてお楽しみください。
参考資料など
『天文年鑑(2021)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
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