「冷え性」は生活習慣で改善 風呂上がりの「水」に効果も
ウェザーニュース / 2021年1月14日 5時0分
厳しく冷え込みこの時期は「冷え性」の方にとっては特につらいものですが、毎日の生活習慣を変えるだけで大幅に改善するらしいのです。詳しい話をウェザーニュース気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の医師、佐藤純先生に伺ってみました。
寒いのに収縮しない血管
女性、子ども、お年寄りに冷え性は少なくありません。なぜ冷え性になるのでしょうか。
「冷え性の原因のひとつは、寒いのに手や足の血管が収縮しないことです。通常は寒いと血管が収縮して体の放熱を防ぐのですが、冷え性の人は血管が収縮しないため放熱して体温が下がり、本人も寒いと感じるのです」(佐藤先生)
寒いと血管が収縮するのは自律神経がはたらくからです。その自律神経のはたらきが鈍いと寒さに反応できませんが、自律神経は訓練することができます。
「冷え性の人は足先の温度が下がりやすいので、風呂から上がったら厚い靴下を履いたりして冷やさないようにしたがります。もちろん、この方法は体温を逃がさないようにするには有効です。ただ、自律神経を鍛えるという観点から考えると、靴下を履く前にしたほうがいいことがあります。
湯船から出たら膝の下の部分に冷たい水をかけてみてください。この方法で、足先の自律神経を刺激して血管が収縮して体温が逃げていくのを防ぐことができます。ぬるま湯でもいいので、毎回くりかえしていると、自律神経の反応性がよくなっていきます」(佐藤先生)
冷え性の人は筋肉が少ない
「筋肉が少ないと冷え性になりやすいことがわかっています。筋肉が十分にあると発熱して体温が上がるのですが、筋肉が少ないと発熱も不十分で体温が上がらず、冷え性が改善しないのです。軽い運動でけっこうですから、毎日続けて筋肉量を増やせば冷え性が改善できます。」(佐藤先生)
人のいちばん大きな筋肉といえば大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、つまり太ももの筋肉です。立ってテーブルに手をつきながら、かかとを上げ下げするだけで大腿四頭筋のトレーニングになります。台所仕事などをしながらできるので、ぜひ毎日の習慣にしてください。
冷え性は体質ですが、自律神経訓練と筋力アップを生活習慣に取り入れれば改善できます。ぜひ試して、つらい冬を乗り切ってください。
この記事に関連するニュース
-
睡眠の質が低下? 就寝前にやりがちな誤った冷え対策
ウェザーニュース / 2025年1月19日 9時10分
-
670人超が「冷え性」に悩み…最も多かった「冷えを感じる部位」とは? “冷え性対策”に苦労する人が多数
オトナンサー / 2025年1月18日 19時10分
-
【冷え性の方に調査】手足に冷えを感じる方は9割以上!対策とその効果とは!?
PR TIMES / 2024年12月27日 10時45分
-
体の冷えからの風邪・感染症に注意! 冷えを改善する対策とポイント
マイナビニュース / 2024年12月23日 7時30分
-
本当に買って良かった「あったかグッズ」おすすめ3選 毎日のように使っている、冷え性対策アイテムを紹介【2024年12月版】
Fav-Log by ITmedia / 2024年12月21日 9時15分
ランキング
-
1石破総理が万博会場を視察「チケット売れ行きは心配していない」「あらゆる万博が最初はあまり伸びず、そこから右肩上がり」
MBSニュース / 2025年1月19日 18時10分
-
2小中学生きょうだい3人死亡、母親を殺人容疑で再逮捕「子どもと一緒に死ぬ予定だった」
読売新聞 / 2025年1月19日 22時50分
-
3桜島で爆発的噴火 噴煙2000m 鹿児島【20日午前9時までの降灰予報】
MBC南日本放送 / 2025年1月19日 16時3分
-
4愛知、千葉で鳥インフル=計7農場、144万羽処分へ
時事通信 / 2025年1月19日 18時5分
-
5神戸山口組組長宅付近で拳銃を警察官に向けた容疑、75歳男逮捕 車2台火災の通報直後
産経ニュース / 2025年1月19日 23時19分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください