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富士山に笠雲が出現 日本海の低気圧に向かって強い風

ウェザーニュース / 2021年1月16日 10時30分

ウェザーニュース

富士山の山頂付近に笠雲がかかり始めました。今日16日(土)は日本海を発達しながら進む低気圧に向かって、南西からの強い風が吹き込んでおり、富士山頂に近い上空4000m付近では30m/s近い風になっています。

さらに前線が南下することで少し湿った空気に覆われてきたことで、笠雲が出現したと考えられます。はじめは小さかった笠雲ですが、時間とともに大きく成長してきました。

前線南下で笠雲は刻一刻と姿を変える

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲で、山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・「上空の風が強い」
 ・「湿った空気が存在する」
という気象条件の時に発生しやすくなります。

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。

時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

午後は前線の接近に伴い、富士山周辺は次第に雲が増える予想となっています。この後も笠雲は刻一刻と姿を変えると見られますので、富士山の様子に注目です。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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