黒こんにゃくの“つぶつぶ”の正体は!?
ウェザーニュース / 2021年1月23日 10時50分
おでんや味噌田楽にと、アツアツのこんにゃくがおいしい季節です。
こんにゃくというと、大きく分けて白いものと黒っぽいつぶつぶが入ったものがあるのをご存知ですか。実はこの白こんにゃくと黒こんにゃく、地域により好みが分かれるようです。
「おでんの定番『こんにゃく』は何色か」についてウェザーニュースでアンケート調査を行ったところ、次のような結果となりました。
「黒」が優勢だが、東北周辺では「白」
全体的には「黒」が73%と圧倒的に多くなっています。次いで「白」18%、「その他」が9%という結果でした。
都道府県別にもっとも多い回答を色分けしてみると、東北周辺では白いこんにゃくがメジャーなのがよくわかります。それ以外は「黒」が優勢ですが、特に東海や四国では、8割以上の人が「黒」と答えるなど、「黒」が圧倒していました。ちなみに、「赤」は滋賀県の八幡周辺で食べられている珍しい「赤こんにゃく」のことです。
「白」と「黒」を決めるつぶつぶの正体は?
白こんにゃくと黒こんにゃくを比べて見ると、黒こんにゃくには黒いつぶつぶが入っているのがわかります。これは一体何でしょうか。管理栄養士の柴田聡美先生に伺いました。
「こんにゃくはもともとはこんにゃく生芋から作られていました。生芋のこんにゃくの色のベースは灰色で、作る際に皮などがはいって黒っぽくなります。これが本当の黒こんにゃくです。時代を経て、こんにゃくは江戸時代、生芋を製粉化したこんにゃく粉から作られるようになり、この粉が真っ白なため、できたこんにゃくは白こんにゃくになったわけです」(柴田先生)
また、西日本で「黒」が主流の理由も教えてくれました。
「西日本では昔から、生芋から作られた黒こんにゃくが食べられていたため、こんにゃく粉から作られる白こんにゃくは好まれなかったようです。そこで、こんにゃくメーカーがこんにゃく粉に海藻の「アラメ」「ヒジキ」「カジメ」の粉末で色をつけ、生芋こんにゃくに似せたのがはじまりだそうです。つまり、黒いつぶつぶは海藻の粉末というわけです」(柴田先生)
女性に嬉しい健康効果
また、こんにゃくには美容や健康が気になる女性に嬉しい効果が期待できるそうです。
「こんにゃくには、コンニャクマンナンという体内で消化されない食物繊維が含まれます。これは胃や腸の中で水分を吸って膨張し、便秘解消や血糖値の上昇を抑える効果があると言われています。また100g食べてもわずか7kcalしかないので、ダイエット効果は抜群です」(柴田先生)
年末年始の食べ過ぎ飲み過ぎでウエスト周りが気になる方は、この冬、鍋やおでんなどで積極的にこんにゃくを食べてみてはいかがでしょうか。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
感染症の流行する「大雪」の頃に食べておきたい納得の黒い食べ物の名は?「確かにそれは身体によさそう」【田野岡メソッド/二十四節気のかんたん養生】
OTONA SALONE / 2025年1月10日 21時0分
-
【2025年1月】今週発売! ファミマの新商品5選まとめてご紹介
マイナビニュース / 2025年1月7日 10時28分
-
こんにゃくはスーパー食材!? 大腸がん予防、糖尿病改善 群馬大が詳細に研究
産経ニュース / 2025年1月7日 8時0分
-
福岡「夜にゴミ収集」秋田「修学旅行の安否確認情報がCMで流れる」…他の都道府県民が驚く「地元あるある」
まいどなニュース / 2025年1月3日 18時30分
-
初代ガンダムの白色は「本当の白」じゃない? 主役メカとして「異例」だったデザイン
マグミクス / 2024年12月29日 6時40分
ランキング
-
1南海トラフで30年以内にM8~9級地震の確率、70~80%から「80%程度」に引き上げ
読売新聞 / 2025年1月15日 22時26分
-
2一家3人殺害、孫に懲役30年=「動機に同情」も―静岡地裁支部
時事通信 / 2025年1月15日 19時41分
-
3兵庫県知事選めぐり選管が「公平性」を問題視…総務省へ要望書提出へ「民主的な正しい選挙のあり方に資するため」
MBSニュース / 2025年1月15日 17時40分
-
4モペットで事故、大学生2人逮捕=無免許で逆走、男性に大けが―警視庁
時事通信 / 2025年1月15日 17時36分
-
5市のミスに「ざまあみろだ」と書き込んだ市議、議会で政治倫理審査委開催へ…「心中を表現したにすぎない」
読売新聞 / 2025年1月15日 22時57分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください