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週刊地震情報 2021.1.24 福島県沖で最大震度3の地震 元日以来、約3週間ぶり

ウェザーニュース / 2021年1月24日 11時0分

ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週にほぼ同じ水準になっています。震度3以上の地震は2回発生しました。この期間は内陸部の地震がやや目立っています。(1月18日~1月24日10時の集計)

国内:福島県沖の地震で今年2回目の震度3以上観測

福島県沖の地震

23日(土)1時04分頃、福島県沖を震源とするマグニチュード4.6、深さ約30kmと推定される地震が発生しました。この地震で福島県楢葉町と双葉町で最大震度の3、いわき市や白河市、宮城県石巻市などで震度2を観測しています。

国内で震度3以上を観測するのは、年が明けてまもなくの1月1日未明に発生した新島・神津島近海の地震で最大震度4となって以来、今年2回目です。

福島県沖は2011年に発生した超巨大地震の余震域に当たり、地震の多い地域になります。去年後半は強い揺れを伴う地震の発生が落ち着いていて、震度3以上は7月17日以来、約半年ぶりです。地震の間隔が少し開いたとは行っても、長期間の活動から見れば誤差の範囲に過ぎず、地震が発生しやすい地域という点に関しては変化がありません。

常日頃からしっかりと地震に対する備えを行うようにしてください。

国内:熊本地震の活動域で最大震度3

熊本県熊本地方の地震

24日(日)0時57分頃、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード3.9、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。この地震で熊本県宇城市で最大震度3を観測、そのほか熊本市や八代市、宮崎県美郷町などで震度2を観測しています。

今回の震源は2016年の熊本地震の活動域で、この領域で発生した震度3以上の地震は去年11月3日以来です。全体の活動としては確実に落ち着いてきており、震度4以上の強い揺れを伴う地震は2018年を最後に起きていません。

異常震域とは?

世界:今年初めてM7以上の地震が発生

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しました。最も大きなものはマグニチュード7.0を観測。マグニチュード7以上は全世界で今年初めてになります。

21日(木)にフィリピン・ミンダナオ島の南東でマグニチュード7.0の地震が発生。規模は大きかったものの、深さが100km弱と深かったため、津波はありませんでした。また、震央が陸地から比較的離れており、揺れによる被害や影響も発生していません。

震源はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込んでいる領域で、地震のメカニズムは東西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。プレート境界での地震は多く発生している地域で、1969年には今回の震源の50kmほど南西でマグニチュード7.6の地震が起きた記録が残っています。

22日(金)にかけて周辺では余震が発生したものの、いずれもマグニチュード5に満たない地震です。

南極近くでM6.9の地震

また、24日(日)には南極半島の沖にある、サウスシェトランド諸島近海でマグニチュード6.9の地震が発生しました。地震のメカニズムは正断層型で、プレート同士が離れる運動に伴って起きたと見られます。この地震に伴い、非常に微弱な津波が発生しています。

この付近は南極プレートとスコシアプレートと呼ばれる小さなプレートの境界に当たり、時々大きな地震が発生します。去年11月にマグニチュード6.0の地震が起きており、1971年にはマグニチュード7.0の記録が残っています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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