北日本は激しい雪で積雪急増 大雪や猛吹雪に厳重な警戒が必要
ウェザーニュース / 2021年1月29日 6時40分
今日29日(金)は発達した低気圧が日本海を進み、西日本から冬型の気圧配置が強まっています。また、低気圧から伸びる前線が通過中の東北北部から北海道にかけては局地的に雪が強まり、急激に積雪が増加しています。北日本から北陸、山陰の広い範囲で大雪や猛吹雪に警戒が必要です。
短時間で積雪が急増 30m/s超の暴風も観測
青森県三沢市の様子
前線周辺の発達した雪雲が通過している東北北部から北海道にかけて局地的に雪が強く降っています。6時までの1時間に観測した積雪は北海道八雲町や山形県金山町では5cm、岩手県二戸市では4cmに達しました。
青森県三沢市で撮影された写真では、大粒の雪がドカドカと降って見通しの悪い状況がわかります。
また、九州から北海道にかけて日本海側の各地は雪に加えて風も非常に強く、6時までの最大瞬間風速は山形県酒田市・飛島で31.4m/s、新潟県長岡市・寺泊で28.8m/s、京都府京丹後市・間人で27.7m/sを観測。雪が降っている地域は猛吹雪です。
24時間で50cm以上の雪が積もる
30日(土)朝までの24時間の積雪予想
低気圧は夕方にかけて日本海をゆっくりと北東に進む予想となっています。西日本から東北にかけては強い冬型の気圧配置が継続し、日本海側の広い範囲で雪が降る見込みです。
山陰や近畿北部など西日本の日本海側は午前中を中心に雪が降りやすく、北陸や東北では一日を通して雪や風の強い状況が続きます。低気圧や前線の影響を受ける北海道は太平洋側やオホーツク海側でも大雪や吹雪となる予想です。
これから明日30日(土)朝までの24時間で、北陸や東北山沿いの多い所では50cmを超える積雪が見込まれます。北海道は道東の平野部でも30~50cmの積雪が予想されますので、急激な路面状況の悪化による立ち往生や、山間部での雪崩などに厳重な警戒が必要です。
風は全国的に強く瞬間的に30m/s超も
29日(金)午後の風の予想
風は全国的に強く、西日本から北日本の広い範囲で沿岸部では平均で15~20m/sの強風を予想しています。瞬間的には30~40m/sの暴風となるおそれがあり、風による飛来物や鉄道を始めとした交通機関への影響、停電などへの警戒が必要です。
雪が加わる日本海側や北海道のオホーツク海側、太平洋側では猛吹雪となって、視界がほとんど効かない「ホワイトアウト」の状態になる可能性もあります。できるだけ外出は避けるようにしてください。
また、低気圧に近い北日本の沿岸部では、気圧の低下と海から吹き付ける強風により高潮のおそれもありますので、念のため浸水に注意が必要です。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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