日本海側の大雪は明日にかけても警戒 今夜は西日本の市街地でも積雪のおそれ
ウェザーニュース / 2021年2月17日 15時30分
今日17日(水)は日本列島の上空に今シーズンでもトップレベルの強い寒気が南下し、冬型の気圧配置が続いています。気象衛星ひまわりの画像を見ると、日本海一面が寒気に伴う筋状の雲に覆われています。東シナ海にも寒気の雲が広がっているのは、寒気が南まで流れ込んでいる証拠です。
その中でも違う方向の風がぶつかることで形成されるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の周辺では発達した雲が列をなしており、北陸を次々と通過しています。
北陸は1時間に5cm以上のドカ雪続く
富山県高岡市の様子
15時までの3時間に降った雪の量は、富山県高岡市・伏木で15cm、新潟県糸魚川市・能生で13cmに達しました。多い所では今日だけで50cm前後、積雪が増加しています。
西日本も山沿いを中心に積雪が増えており、15時には広島県北広島町・八幡で44cm、岡山県真庭市・上長田で11cmを観測。鳥取県境港市で2cm、山口県山口市で5cmなど、市街地で積もっている所もあります。
風も強く、午後に入ってからは島根県松江市で最大瞬間風速27.6m/s、大分県豊後高田市で24.0m/sなど西日本で強まってきました。
24時間でさらに50cmを超える積雪
18日(木)夕方までの積雪の予想
寒気のピークとなる今夜から明日18日(木)にかけて強い雪が断続的に降る見込みです。北陸の内陸部や山沿いでは、明日夕方までの24時間でさらに50cmを超える雪の降るおそれがあります。今回の寒波では多い所で80cm前後の雪が新たに積もっており、今後の雪で1mを超える所があると見られます。
短期間積雪が増加することによって、路面状況が急速に悪化し、立ち往生など大規模な交通障害を引き起こす懸念があります。山間部では雪崩、市街地では屋根から落雪などの危険性が高まるため、厳重な警戒が必要です。
西日本でも気温の下がる今夜から明日朝が最も雪が積もりやすく、近畿北部から中国の山沿いは30cm前後、市街地でも10cm前後の積雪が予想されます。九州や四国でも山沿いは積雪が10cmを超え、市街地でも道路にうっすらと積もって、冬用タイヤや滑り止めが必要になる可能性があります。雪用の装備が準備出来ない場合は、別の移動手段もご検討ください。
参考資料など
気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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