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自律神経を整える効果的な食材や栄養素とは

ウェザーニュース / 2021年4月15日 5時0分

ウェザーニュース

「まだ、がんばれる」と、春のストレスをやり過ごしてはいないでしょうか。ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生に、注意すべき点やストレスに負けない食事について教えていただきます。

春のだるさ、五月病も心配に

4月も半ばを過ぎ、疲れやだるさを感じることが増えてはいないでしょうか。佐藤先生は、現在全国の患者さんにリモート診療を行うなか、気になることがあるといいます。

「昨年通勤・通学が減ったことにより、歩行数が激減した影響です。体を動かす機会が減ったことが、天気痛や春の不調につながっていると自覚している患者さんたちが多いのです」

天気痛とは、天気の変化にともなって、頭痛やめまい、関節痛、むくみ、イライラなど様々な不調が出るものです。気温や湿度、気圧の変化が体へのストレスとなり、自律神経が乱れることで不調が引き起こされる場合があります。

もともと春は寒暖差や気圧変化が大きく、進学や異動などの環境変化も多いことから、ストレスを感じやすい時期です。そこへ、今年はコロナ禍での生活スタイルの変化が加わりました。

「自粛生活の影響で、昨年は暑さ寒さにさらされにくかったのもよくありません。私たちの体は、自律神経が環境適応しない状態のまま春を迎えています。4月から対面授業や出勤など外で活動する機会が増え、急に寒暖差や人いきれにさらされることになります。リバウンドで強いストレスを受け、体が順応できない可能性があるのです」(佐藤先生)

食事から自律神経を整えよう

自律神経の乱れを防ぐためには、規則正しい生活など当たり前のことが大切だといいます。なかでも、取り組みやすく効果が高いのは食事です。

「まず、3食を決まった時間に取りましょう。1日の自律神経のリズムを整える助けとなります。

特に朝食は午前中にとること。朝食は、英語でブレックファーストというように、夜の間の飢餓(Fast)状態を壊す(Break)ものです。エネルギーを摂取することで、寝ている間に下がった体温が上がり、お休みモードの副交感神経から活動モードの交感神経優位の状態に切り替わります。しっかり、たんぱく質や糖分を補給しましょう。

夜は、理想的には寝る3時間前に夕食を終わらせます。ギリギリに食事をすると寝ている間も消化吸収が行われ、自律神経がしっかり休まらないからです」(佐藤先生)

栄養のバランスも大切です。

「自律神経の乱れやすい人は、調子が悪くなると食事をおろそかにしてしまうことがあります。体調が悪いときは栄養も偏りがちなので、食事のバランスを忘れないようにしましょう。

意識して摂りたいのは、神経の高ぶりを抑えるビタミンB群、体と心のストレスによいマグネシウムや亜鉛など。鉄分も脳への酸素運搬や神経の伝達をよくして、だるさの解消に役立ちます。

これらのミネラルは、体の中では作ることができません。サプリメントでも摂取可能ですが、旬の食材など、できれば食事の中で摂るようにしましょう」(佐藤先生)

今夏は暑くなると予想されています。今から体を整えることで、気象の変化に負けない体づくりをしたいものです。


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