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春に咲く「野菜の花」を見たことある?

ウェザーニュース / 2021年4月21日 5時32分

ウェザーニュース

キャベツ、レタス、ナス、キュウリ、ニンジン、ピーマン、カボチャ……私たちはふだん、いろいろな野菜を食べていますね。

でも、その野菜が花を咲かせるイメージはあまり持っていないのではないでしょうか。

フランス王ルイ16世の妃、マリ=アントワネットは、ジャガイモの花を髪や衣装に飾り、宮廷の人々もそれをまねたと伝わります。ジャガイモの花は、かつてのフランスの王侯貴族を虜(とりこ)にするほどきれいなのです。

春の花が咲き誇っている、まさに春爛漫(はるらんまん)の今、4つの「春に咲く野菜の花」を紹介します。

【1】カブ

カブはアブラナ科アブラナ属の植物で、春の七草のスズナとしても知られています。

カブは、根はもちろん、葉も食べられます。根は一般的には白ですが、「赤カブ」と呼ばれる赤い品種のカブもたくさんあります。

カブの花期(花の咲いている期間)は3~5月です。赤カブであっても、花はいわゆる菜の花で、色は黄です。

カブ、アブラナ、コマツナなどは菜の花系列の花を咲かせ、見分けるのが難しいほど、よく似ています。

【2】ダイコン

ダイコンはアブラナ科ダイコン属の植物で、春の七草のスズシロとしても知られています。

ダイコンは世界最古の野菜といわれるほど古い歴史を持つ野菜で、日本でも『古事記』などに「おほね(大根)」、つまりダイコンに関する記述が見られます。

ダイコンの花期は3~5月です。白や淡い紅紫色(こうししょく)のかわいらしい花を咲かせます。

【3】シュンギク

シュンギクはキク科シュンギク属の植物で、漢字では「春の菊」、つまり「春菊」と書きます。「菊名(きくな)」という別名もあります。

日本では、天ぷらにしたり鍋料理に入れたりして、よく食べられますが、ヨーロッパで食べる人はほとんどいません。

ヨーロッパ諸国では、シュンギクはもっぱら花を楽しむ観賞用として栽培されています。

シュンギクの花期は4~5月で、花の色は主に黄色です。国や地域のよっては、観賞用に育てているだけに、とてもきれいな花を咲かせます。

【4】ソラマメ

ソラマメはマメ科ソラマメ属の植物で、漢字では「空豆」、あるいは「蚕豆」と書きます。

ソラマメの花期は3~5月で、ほかのマメ科の花と同じく、白系や赤紫系の色の花を咲かせます。


以上、春に花を咲かせる4つの野菜を見てきました。

野菜の花は総じて可憐で美しく、花を見ると、「食べるのがもったいない」と思う人もいるでしょう。

野菜は通常、花が咲く前に収穫されるため、野菜の花を見る機会は少ないでしょう。「この野菜はどんな花を咲かせるんだろう?」と考えたり、調べたりしてみるのも楽しいものです。

参考資料など

『花からわかる野菜の図鑑』(著者/亀田龍吉、文一総合出版)、『花を楽しむ野菜図鑑』(著者/岩槻秀明、いかだ社)、『野菜の花 カラー版自然と科学27』(著者/埴 沙萠、岩崎書店)

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