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お弁当の食中毒を予防するための「3大原則」  徹底するポイントは?

ウェザーニュース / 2021年5月10日 10時30分

ウェザーニュース

気温が上昇して湿度も増すこれからの季節は、食中毒への注意が必要です。食中毒は年間を通じて発生しますが、梅雨の頃(5~6月)からは細菌性の食中毒が多いのが特徴。これからの季節のお弁当作りの注意点を、管理栄養士の柴田聡美さんに伺いました。

「お弁当の食中毒を予防するには、(1)つけない、(2)増やさない、(3)やっつける、の3大原則を守ることが必要です」と柴田さんは語ります。

3大原則の(1)つけない

「まずは清潔を守るために消毒を徹底して細菌をつけないことです」と柴田さん。細菌を「つけない」工夫を次のようにアドバイスしてくださいました。

▼手を洗う
手にはさまざまな細菌が付着しています。調理前はもちろん、生の肉、魚介類、卵をさわったとき、顔や髪にさわったとき、鼻をかんだ後やトイレに行った後、必ずきれいに手を洗いましょう。

手や指に傷があると、食中毒の原因菌である黄色ブドウ球菌が発生します。調理用の手袋などで手を覆ってください。

▼お弁当箱を洗う
除菌効果のある泡タイプの洗剤とブラシを使って、丁寧に洗いましょう。四隅やふたのパッキンは外して洗うことが大切です。

洗ったお弁当箱は、十分乾かしてください。洗ってすぐ詰めなければならないときは、乾いたふきんで水気をしっかり拭き取る必要があります。

▼調理器具を洗う
洗剤でよく洗って熱湯や漂白剤で消毒し、乾燥させておきましょう。

▼食材を洗う
野菜や魚介類は流水でよく洗います。肉は細菌があると飛び散る可能性があるので洗わないでください(後で加熱殺菌します)。

3大原則の(2)増やさない

「3大原則の2番目は、食材の保存と詰め方を工夫して、食べるまでの間に細菌を増やさないことです」(柴田さん)

▼水分を切る
おかずに水分が多いと、お弁当箱に詰めた後から細菌が繁殖します。煮物などの汁気はしっかり切り、盛り付けカップなどで仕切りましょう。

▼生野菜は要注意
生野菜や果物はよく洗った後、しっかり水気を切って入れます。水分が出やすいレタスやサラダ菜は、避けたほうが無難です。

3大原則の(3)やっつける

「3大原則の最後は、加熱です。ほとんどの細菌は加熱によって死滅するので、やっつけるつもりで加熱しましょう」(柴田さん)

▼肉料理は十分な加熱が欠かせません。中心部が1分間以上75℃を超えるのが、加熱の目安です。

▼卵焼きやゆで卵などの卵料理は固まるまでしっかり加熱し、そのままで食べられるハムなどの加工食品も加熱調理しましょう。

▼冷蔵庫にある作り置きの総菜を使うときは、必ず火を通してから冷ましてお弁当に入れること。ごはんも温めて、蒸気がこもらないように冷ましてから詰めましょう。

お弁当の食中毒を予防する「3大原則」、おわかりになりましたか?

手作りのお弁当は、仕事や勉強を頑張る心強い味方です。柴田さんに教えていただいたポイントを守って、楽しいランチタイムを過ごしましょう。

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