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沖縄 本島地方は恵みの雨だが雷雨注意 先島諸島は少雨続く

ウェザーニュース / 2021年5月22日 13時30分

ウェザーニュース

今日5月22日(土)は梅雨前線が昨日までよりも南下し、本州からは離れて沖縄・奄美付近に停滞しています。

少雨傾向の沖縄本島地方には恵みの雨ですが、強い雨や落雷に注意が必要です。一方で先月から顕著な少雨となっている先島諸島はこの先もまとまった雨が望み薄です。

12日ぶりに本格的な雨

梅雨前線が北上して「梅雨の中休み」が続いていた沖縄では、久しぶりに梅雨空が戻っています。13時現在、沖縄本島の北の海上では、1時間に25mm程度の強い雨を降らせる雨雲が存在しています。また、沖縄の遙か西の海上では1時間に50mm以上の非常に激しい雨を降らせる雨雲が解析されています。

これらの雨雲は東進しながら、全体的に南下する傾向ですので、沖縄本島の各地でも雨が降り始める予想です。

沖縄は5月5日に梅雨入りした後、しばらくすると早くも夏の空気に覆われ始め、那覇では5月11日(火)以降で1mm以上の降水が観測されていません。今日の雨が12日ぶりの本格的な雨となりそうです。

活発な雨雲が通過する際には強い雨や落雷のおそれがあります。道路の冠水などに注意してください。

明日23日(日)以降も梅雨前線は沖縄本島地方や奄美地方付近に停滞し、しばらく梅雨空が続く見込みです。作物や水がめには恵みの雨となりそうです。

先島諸島は少雨 平年より9割減の地点も 水不足懸念

過去60日間降水量の平年比(破線囲いが先島諸島)

沖縄本島地方と同様に「梅雨の中休み」が続いている先島諸島では、さらに遡って4月上旬頃から降水量の少ない状態が続いています。

4月1日から5月20日までに観測された雨量を平年と比較すると、石垣島では平年の31%、宮古島では平年の15%、宮古島に隣接する下地島では平年の12%などとかなり少なくなっています。平年よりも約9割も雨が少ないことになります。

先島諸島ではこの先、一時的に雨が降って強まる日もある予想ですが、梅雨前線が停滞してまとまった雨の降る可能性は低く、これまでの少雨の影響を受けた水がめを潤すほどの雨は望み薄となっています。この傾向が来月まで続くと、夏場の水不足などの発生が懸念されるため、節水を心がけるとともに天気傾向に注視が必要となります。

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