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おいしく抗菌効果アップ!? 梅雨時に入れたい弁当食材

ウェザーニュース / 2021年7月1日 5時22分

ウェザーニュース

本格的な梅雨がやってきました。これから気になるのが食材の傷みによる食中毒です。特に弁当は持ち歩く時間や置いておく環境によってリスクが増してきます。傷みにくい弁当のポイントについて、管理栄養士の柴田聡美さんに伺いました。

菌の発生、増殖を防ぐには

「弁当が傷むのは雑菌の発生や増殖によるものです。雑菌は37℃、湿度が60%程度で繁殖しやすくなります」(柴田さん)

梅雨時の生あたたかい弁当の状態がまさに雑菌の繁殖しやすい環境と言えますね。

「雑菌が付かないようにするためには、弁当箱を丁寧に隅(すみ)までよく洗い、乾燥させてから使うことがポイントです。また、おかずカップは、ひだの部分に菌が残りやすいので、今の時季は使い捨てのものを使用した方が無難です。

さらに、調理前や調理中はこまめに手を洗い、生野菜以外は加熱調理したおかずをつめることも重要です。ただ生あたたかい状態にしないため、おかずは完全に冷やしてから詰めましょう。さらに保冷剤を使えば雑菌の繁殖を防ぐ効果があります」(柴田さん)

大葉や酢で抗菌効果を高める

弁当に詰める食材にも抗菌効果が期待できるものがあるそうです。

「梅干しは傷み防止の食材としてよく知られています。ただし、梅干しの抗菌効果は梅干しが接している部分だけで、弁当全体に効果があるわけではありません。そこで、梅干しを炊き上がったごはん全体に行き渡るように崩しながら混ぜるといいでしょう。梅干しの酸味を感じるさっぱりしたごはんになります。

酢にも抗菌効果があるので、酢飯にするのも一つの手です。

また、強い抗菌・防腐作用を持つぺリルアルデヒドという物質が含まれる大葉も弁当の食材として活用しましょう。ただ、梅干しと同様、大葉も接している部分しか効果がありませんので、千切りにしておかずやごはんに混ぜるといいでしょう」(柴田さん)

大葉独特のさわやかな香りと鮮やかな緑色を、特にこの時季は積極的に使いたいですね。

香辛料もおすすめ

「わさびやカラシ、カレー粉などの香辛料も抗菌効果が期待できる食材です。肉や魚をカレー粉で下味をつけてから調理する、肉のソテーをマスタードを加えたソースで味付けする、マヨネーズにわさびを混ぜるなどの工夫で、おいしい上に抗菌効果が期待できるおかずができあがります。

ただし、過信は禁物です。調理は食材に確実に火を通し、汁気がないようにして完全に冷ましてから弁当箱に詰めることが重要です」(柴田さん)

梅雨時もおいしくお弁当を食べたいもの。雑菌の繁殖を防ぐ工夫で、食中毒を防ぎましょう。

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