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記録的大雨の要因は空気の温度差か 前線が明瞭化し線状の降水帯に

ウェザーニュース / 2021年7月3日 14時30分

ウェザーニュース

今日3日(金)の朝にかけて梅雨前線の影響で静岡県から神奈川県を中心に記録的な大雨となり、大規模な土砂災害や河川の氾濫による被害が発生しています。この大雨は空気の温度差が要因の一つと見られます。

線状の活発な降水帯が形成

東海から関東にかけては梅雨前線が停滞し、1日(木)から断続的に雨が強まりました。特に昨夜から今朝にかけて雨が集中し、24時間雨量は神奈川県箱根町で543.0mm、静岡県御殿場市で392.0mmを観測するなど、神奈川県西部から静岡県にかけて記録的な雨量となっています。

今朝のレーダー画像では静岡県から神奈川県にかけて線状の活発な降水帯が形成されているのが確認できます。ウェザーニュース予報センターが速報解析を行った結果、以下の2点が主な要因と見られます。
 (1)上空の気圧の谷の接近により、継続的に暖湿流が東海、関東に流れ込んだ。
 (2)北側の冷涼な空気との境界付近で前線が明瞭化し、雨雲が発達した。

上空の気圧の谷が進んだことで、活発な降水帯は東へと離れ、雨の峠は越えました。ただ、これまでの雨によって土砂災害の危険度は依然として高い状況が続いています。

今夜遅くからは再び雨が予想されており、引き続き土砂災害への最大限の警戒が必要です。

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