いつもの道路に潜む危険 冠水時の注意点とは
ウェザーニュース / 2021年7月9日 15時35分
梅雨前線や暖かく湿った空気の影響で、7月に入り激しい雨が降りやすくなっています。この先はゲリラ豪雨による影響も心配です。
道路が冠水してしまうと、普段通り慣れている道でも、危険な事態に陥ることがあります。外出する場合は、次の注意点を事前にご確認ください。
車移動での注意点
冠水・浸水時の水深が10cmまでなら、周囲にしっかりと気を配りながらではありますが、車でも移動することが可能です。
しかし、10〜30cmになるとブレーキ性能が低下します。さらに、30cmを超えるとエンジンが停止するため、車での移動は不可能となります。
徒歩移動での注意点
(1)水に浸かっていると思った以上に歩きにくい
浸水や冠水したところは、思った以上に歩きにくく、ヒザくらいの深さまで水かさがあると、大人でも歩くのが非常に困難になります。
緊急避難として、高い頑丈な建物にとどまることも選択肢のひとつです。
(2)冠水すると道が見えない
浸水や冠水で道路に溜まった水は茶色く濁っていて、水路と道路の境、フタが開いているマンホールの穴などが見えません。
やむを得ず冠水した道路を移動するときは、棒(雨傘・杖など)で足下を確認しながら進むと、不意に足を取られる事態を防げます。
非常事態に遭遇すると気が動転して思わぬ事故や怪我をすることがあります。もし浸水時や冠水時に移動しないといけない場合は、細心の注意を払って行動するようにしてください。
参考資料など
参照:国土交通省のHP「浸水深と避難行動について」
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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