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大型で強い台風6号 明日宮古島や石垣島に最接近となり長引く暴風雨に厳重警戒

ウェザーニュース / 2021年7月22日 20時5分

ウェザーニュース

7月22日(木)20時の推定で、大型で強い台風6号(インファ)は、暴風域を伴って宮古島の南南東約150kmでほとんど停滞しています。

宮古島などは今夜にかけて暴風域に入る見込みです。19時までの最大瞬間風速は宮古島で31.0m/s、下地島で27.8m/s、与那国島で25.2m/sを観測するなど、先島諸島を中心に少しずつ強まってきています。

台風の最盛期に最も近づく

この先はさらに発達し、今夜には中心付近の最大風速が45m/sに達して非常に強い勢力となる見込みです。発達のピークで明日23日(金)に宮古島や石垣島などに最接近する予想となっています。

速さは時速10km未満と遅い状況が継続するため、先島諸島では暴風雨が長時間に渡って継続します。

▼台風6号 7月22日(木)20時推定
 存在地域   宮古島の南南東約150km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     ほとんど停滞
 中心気圧   955 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s

500mm近い記録的な大雨のおそれ

24日(土)夕方までの予想積算雨量

台風の周囲を取り巻く活発な雨雲が沖縄本島や先島諸島に断続的に強い雨を降らせています。先島諸島では今夜以降、台風の中心に近い発達した雨雲がかかり、1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれがあります。


台風の動きが遅いため先島諸島は広い範囲で大雨となり、特に中心の東側にあたる宮古島など多い所では500mm近い予想となっています。観測史上1位に迫るような記録的な大雨となり、大規模な冠水や土砂災害の危険性が高まりますので、厳重な警戒が必要です。

先島諸島では丸1日以上に渡って台風の暴風域に入ると見られ、停電の発生や交通機関への影響の拡大が懸念されます。台風の影響が小さくなるまでは外出を控え、安全をしっかりと確保するようにしてください。

猛烈なしけや高潮にも警戒

23日(金)朝の波の予想

台風が発達しながら近づくことで、特に先島諸島の周辺海域は波の高さが8m以上に達し、一部では10m以上の猛烈なしけが予想されます。沖縄本島周辺でも6m以上の大しけとなる見込みです。波の影響は台風が離れた後もしばらく続きますので、週末いっぱいは警戒が必要になります。

さらに明日23日(金)からは大潮で、高潮のおそれもあります。台風の最接近と発達のピークが重なるため、満潮時刻には沿岸部や低地の浸水のおそれがあります。雨だけでなく高潮による浸水にも備えてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「インファ(In-fa)」はマカオが提案した名称で、花火のことを意味する語からとられています。

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