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週刊地震情報 2021.7.25 石川県能登地方の地震活動続く 4月後半から活動域に変化

ウェザーニュース / 2021年7月25日 10時30分

ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された地震回数は前週よりも少ない水準です。本州内陸部での地震が目立ち、石川県能登地方や福島県会津地方で地震が頻発しています。震度3以上の地震は発生していません。(7月19日~25日10時の集計)

国内:石川県能登地方の北東部で地震多い

能登半島の地震の震央分布

23日(金)16時00分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード3.1、深さ13kmと推定される地震が発生しました。また、24日(土)20時24分にもマグニチュード3.0m深さ約10kmと推定される地震が起きて、ともに石川県珠洲市で震度1を観測しています。

ここ1ヶ月ほど能登半島の北東部では地震が多く発生しており、7月11日に最大震度4、6月26日に震度3の地震が起きました。微小な地震を含めると2018年頃から回数が増え始め、今年になって範囲を広げるような形でさらに増加しています。能登半島を震源とする震度1以上の地震は去年が13回、今年は7月24日の時点で16回とそれを上回る状況です。

今年に入ってから4月前半までは富山湾側で地震が目立っていましたが、4月後半以降は日本海側が地震の中心となっています。前述の震度3、震度4も日本海に近いエリアです。

能登半島の北東端では近年は大きな地震が起きていないものの、1729年にはマグニチュード6以上の地震が起きたとされています。今後の活動に変化がないか注意が必要です。

世界:中米パナマの沖でM6.7の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しています。最も大きなものは中米パナマの沖とフィリピン近海で発生したマグニチュード6.7の地震です。

日本時間の22日(木)早朝にパナマの沖合でマグニチュード6.7、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。震源が浅かったものの、地震のメカニズムが横ずれだったこともあり、津波は発生していません。この付近では4日前の18日(日)にもマグニチュード6.1、深さ約9kmと推定される地震が起きています。

パナマの沖合はカリブ海側のカリブプレート、太平洋側のココスプレート、ナスカプレートの3つのプレートがひしめき合っています。18日(日)の地震と同様にココスプレートとナスカプレートの境界付近で発生し、メカニズムも似通っていることから、同じタイプの地震と考えられます。

この領域は巨大な地震の発生はあまり見られず、マグニチュード6クラスの地震がしばしば起きています。今回のマグニチュード6.7は比較的大きな規模です。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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