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10月13日が「さつまいもの日」になった理由とは

ウェザーニュース / 2021年10月13日 5時0分

ウェザーニュース

いろいろな「秋の味覚」を楽しめる季節になりましたが、さつまいもも、その一つですね。

今日10月13日は「さつまいもの日」と言われています。そこで、「さつまいもの日」にちなみ、さつまいもについて見ていきましょう。

さつまいもは十三里? 八里半?

「さつまいもの日」は1987年に「川越いも友の会」によって制定されました。でもそもそも、どうして10月13日が「さつまいもの日」なのでしょうか。その理由に迫ってみましょう。

さつまいもを「十三里(じゅうさんり)」と言うことがあります。これは、同じく秋の味覚であるクリを「九里」と書けることから考えられた言い方です。どういうことかというと、江戸時代の後半、江戸で焼き芋屋が繁盛したことと関係しています。

当時、焼き芋の売り出し文句として広まったのが「八里半(はちりはん)」。味がクリ(九里)に近い、あるいは、クリにはわずかばかり及ばないけれど、十分おいしいよ、という意味で、八里半と名づけられたようです。さつまいもを主張しつつも、クリに遠慮している感じがしますね。

それが一気に「十三里」にグレードアップしました。どうしてでしょうか。

さつまいもはクリよりおいしい?

さつまいもは「クリよりうまい」としゃれたのです。「九里四里うまい」、つまり「九+四=十三」というわけです。

別の説もあるようです。五街道の起点、江戸の日本橋からさつまいもの産地として知られていた川越(現在の埼玉県川越市)までの距離がおよそ十三里(約51km)だったため、「十三里」と呼ばれるようになった、という説です。

いずれであっても、13日は十三里から、10月に関しては、さつまいもが出回る時期から取っています。

便通を整え、肌に張りを与える栄養素も豊富

クリよりおいしい、あるいは、クリと同じくらいおいしいさつまいも。その魅力は味だけではありません。さつまいもは栄養面でも優れたパワーを持っています。

さつまいもの主成分は炭水化物で、その多くはデンプンです。さつまいもは腹持ちがよく、主食として食べている国や地域もあります。

さつまいもには、便通を整える食物繊維はもちろん、細胞を傷つける活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があり、肌に張りを与えるビタミンC、老化を防ぐビタミンE、高血圧の予防に役立つカリウムなども多く含まれています。

こうして見ると、さつまいもは私たちの健康と美容にとても有用な食べ物であることがわかるでしょう。

食べ頃を迎えたさつまいも。江戸の人々に思いを馳せて、ホクホクの焼き芋を頬張ってみてはどうでしょうか。

参考資料など

『日本の365日を愛おしむ』(著者/本間美加子、東邦出版)、『旬の野菜の栄養事典 最新版』(監修/吉田企世子、エクスナレッジ)、『一生役立つ きちんとわかる栄養学』(監修/飯田薫子・寺本あい、西東社)、川越市 埼玉県市町村振興協会「ごちそう埼玉」(http://www.smdc.or.jp/gochisou/seibu/kawagoe.html)、川越サツマイモ商品振興会「サツマイモまんが資料館&川越いも学校」(https://sweetpotato.info/)

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