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阿蘇山噴火 南東側のカルデラ内外で降灰の報告

ウェザーニュース / 2021年10月20日 19時0分

ウェザーニュース

今日10月20日(水)11時43分、熊本県の阿蘇山で噴火が発生しました。

ウェザーニュースアプリでは火山灰の降灰状況の聞き取り調査を行っていて、これまでに阿蘇山の南東側から降灰の報告が届いています。

阿蘇山周辺で降灰も

ウェザーニュースアプリからの投稿

正午前の噴火では、噴煙は南東方向に拡散したとみられ、ウェザーニュースの調査では南東方向で降灰の報告がありました。

火山灰は阿蘇市や高森町、南阿蘇村だけでなく、カルデラの外の山都町からも降灰の報告が届いている状況です。


なお、2016年の噴火の際は、ウェザーニューズのレーダーで1万1000m程度の高さにまで噴煙が上ったことが確認され、ウェザーニューズのユーザー調査による降灰は九州だけでなく四国でも確認されていました。

火山灰から身を守るには

もし降灰に遭遇した場合は、以下のような点に注意してください。

◆外出を控えマスクを装着する
火山灰はとても小さく、トゲトゲしているため、喘息の発作が起きやすくなります。マスクがない場合は濡れたハンカチで鼻と口を押さえましょう。

◆目を守る
火山灰によって目の表面に傷がつくと、結膜炎にもなるおそれがあります。目がゴロゴロしたらこすらず水で洗い流して下さい。コンタクトレンズの方は眼鏡に変えることをお勧めします。

◆激しい運動を避ける
呼吸が荒くなると肺の奥まで入りやすくなるので、激しい運動は厳禁です。

◆部屋の中に灰を入れない
火山灰の降っている間はドアや窓を閉めて下さい。帰宅の際は上着も払いましょう。掃除する際はドアや窓の隙間、通気口などをテープや湿ったタオルでふさぎ、火山灰を軽く水でしめらせると集めやすくなります。

◆マイカーの管理も注意
火山灰が雨で湿ると路面が滑りやすくなるので、スリップに注意が必要です。また、火山灰の成分がフロントガラスを傷つけることがあります。ワイパーで拭き取るのではなく、乾いているときにはハケなどで払い落としたり、濡れているときに水で洗い落とすのがお勧めです。

◆おさまった後も油断禁物
火山灰が雨水を含むと、側溝などにこびりついて、排水できずに溢れて泥流が発生する原因になります。火山灰がおさまったら、指定の火山灰収集袋に集めて、掃除を心がけましょう。もちろんマスクとゴーグルは必須です。

ウェザーニュース独自レーダーでは噴煙とみられるエコーを観測

ウェザーニューズ独自レーダーによる観測画像
※動画が見られない場合は、オリジナル記事よりご覧ください

ウェザーニューズでは気象観測用の小型レーダーを全国に設置しています。

このうち熊本県阿蘇市に設置したレーダーでは、11時43分頃から阿蘇山周辺にエコーが映り始め、11時50分過ぎには鉛直断面画像で火口上4000m近くにまでエコーが昇っている様子が観測されていました。

噴火警戒レベル3に引き上げ

気象庁は先週13日(水)に、火山性微動の振幅が大きくなっているとして、阿蘇山の噴火警戒レベルをレベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げていました。

火山性微動とは、火山体またはその周辺で発生する震動で、火山性地震よりも継続時間の長いものです。地下のマグマや火山ガス、熱水などの流体の移動や振動が原因と考えられるものや、微小な地震が続けて発生したことによると考えられるものがあり、火山活動が活発化した時や火山が噴火した際に多く観測されます。

そして、本日の噴火が発生したことを受けて、噴火警戒レベルはレベル2からレベル3(入山規制)に引き上げられました。

噴火の後も火山性微動の振幅は変動を繰り返しながら大きな状態で推移しています。今後の火山活動の状況変化に注意してください。

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