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雪道で転ばない歩き方 滑りやすい場所やタイミングは

ウェザーニュース / 2021年12月26日 10時29分

ウェザーニュース

普段は雪の少ない地域で雪が降ると、積雪や降路面凍結により滑りやすくなり、歩行者の転倒事故が増えます。大ケガにつながることもありますので、雪に慣れていない都心部では特に注意が必要です。

冬期の転倒防止活動に取り組んでいるウインターライフ推進協議会(札幌市)の金田安弘さんに、凍った雪道を安全に歩くための心得を聞きました。

新雪時よりも雪が溶けて凍ったときが危険!

金田さんは「人が滑って転倒してしまう要因は、路面の氷です。ですから新雪時よりも、その後の気象状況によって路面が凍っていないか気を配ってください」と話し、特に次のような状況が危険だと注意を促します。

▼降雪後も気温が低い状態が続き、路面が車や人の往来で圧雪される時

▼積雪後に気温が上昇して雪が溶け、その後気温がマイナスに低下する時

また降雪がなくても、雨が降ってから気温がマイナスに低下した場合も路面が凍結しやすいので、注意しましょう。

滑りやすい場所を知ろう

あらかじめ滑りやすい場所を想定して、気をつけて歩くことも重要です。ウインターライフ推進協議会では、次のような場所が特に危険だとしています。

・横断歩道
・地下鉄や地下街からの出入り口付近
・車の出入りのある歩道
・バスやタクシーの乗降場所


いずれも、人や車の通行によって雪道が踏み固められて凍りやくなっています。特に横断歩道は、車の熱で雪が溶けて凍りやすく、その上タイヤの摩擦で道路が磨かれるのでとても滑りやすいのです。とりわけ白線部は、普通の路面と違って水が浸みこまないため、薄い氷の膜ができやすくなっているので、注意してください。

転びにくい歩き方、5つの心得

ウインターライフ推進協議会は、雪道で転ばないための心得として、次の5つを挙げています。

(1)小さな歩幅でそろそろ歩く
(2)靴の裏全体を路面につけて歩く
(3)地面に垂直に踏み出し体の重心をやや前に
(4)余裕をもってゆっくり歩く
(5)歩き始めと歩く速さを変えるときが要注意


「通常のウォーキングでは踵(かかと)からの着地を指導しているケースがありますが、凍った道では危険ですので、やめてください。基本的に小さな歩幅で、体の重心をやや前にして足の裏全体で上から下へ踏みしめるように歩くと、摩擦が大きくなり滑りづらくなります」(金田さん)

両手をふさがないように鞄や荷物などは手に持たず、なるべく背負うようにしましょう。また、方向転換するときや歩き始めるとき、急ぎ足になったりするときなどが転びやすいので、注意してください。

雪道に適した靴を選ぶ

雪道にスニーカーや革靴、不安定なハイヒールは適しません。できれば「滑らない」「濡れない」「暖かい」という3つの機能を備えた冬靴を用意しておきましょう。滑りにくさは靴底がポイント。路面に対するグリップ力が強く、深いギザギザ模様の溝が付いているもの、固い氷や雪をとらえやすい、ピン・金具付きのものがオススメです。

「札幌の人たちは皆、冬靴を履いていますが、これで万全とは言えず、靴裏に着脱可能な靴用のアタッチメントを付けている人も見かけます。1000〜2000円ほどで手軽にネットでも購入できので、都心部で冬靴を持たない人は普段の靴にアタッチメントを装着するという手段もあります」(金田さん)

雪の日は転倒などのトラブルが起きがちです。今からできる準備を整えつつ、普段より余裕をもって行動し、あわてずに一歩一歩ゆっくり歩きましょう。


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