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乾燥機やアイロン使用は絶対NG!? 色移りを落とすための鉄則とは

ウェザーニュース / 2022年5月13日 5時0分

ウェザーニュース

すでに立夏を過ぎ、全国的に最高気温が25℃を超える夏日もしばしばという暑い日々が訪れています。初夏らしい白系統やパステルカラーのシャツの出番も増えてきました。

色合いが薄い衣類で気になるのが、洗濯時の「色移り」です。白いシャツに別の色が染まっていたり、他の色の染料が飛び散ったりしていた経験のある人も少なくないことでしょう。

全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに、色移りを起こさないための洗濯法と、色移りしてしまった際の対処法について伺いました。

デニムや天然繊維は一緒に洗わない!?

洗濯を終えたら白いシャツがうっすらと他の色に染まっていたことがしばしばあります。衣類のうちでも、色移りを起こしやすい素材にはどんなものがありますか。

「まず、ひと口に『色移り』といいますが、原因はさまざまです。よくあるのが洗濯中に他の衣類の染料が溶け出してしまうことですが、染料の色落ちの度合いを示す『堅牢度(けんろうど)』が低いほど溶けやすく、他の衣料への色移りを起こしやすくなります。

新品のデニムにはこの堅牢度が極めて低い染料が用いられているため、洗濯中に溶け出して他の衣類に色移りを起こしやすいのです」(鈴木さん)

洗濯時は色移りしていなかったのに、脱水を終えたら点々と色移りしてしまっていたという経験もあります。

「洗濯機は洗濯槽を回転させて生じる遠心力によって脱水をしています。遠心力が強すぎると染料が散って、他の衣類に細かい点状の色移りを起こしてしまいます。

また、重ねた衣類に湿り気が残っていると、染料がしみ出して他の衣類に色移りを引き起こしてしまうこともあります」(鈴木さん)

色移りしやすい素材を教えてください。

「麻や木綿などの天然繊維は、特に色移りしやすいです。天然繊維の魅力は“風合いのよさ”ですが、これを出すために堅牢度の低い染料が使われていることが多いので、色移りしやすくなっています」(鈴木さん)

色移りを防ぐ洗い方

色移りを起こさないよう、洗濯の際に気をつけることは。

「薄い色の衣類と濃い色の衣類を分けて洗うこと。これが“基本のき”です。特に白い色のシャツは色移りが目立ちますので、白い色のものは白い色のものだけに分けて別々に洗濯するようにしてください。

新品のデニムなど濃い色の衣類は染料が溶け出しやすいので、これも別に洗濯するのがいいでしょう。3回ほど洗濯すると色落ち・色移りの可能性はだいぶ低くなります。

色移りが不安な場合は、不要になったタオルに洗剤を付けて、濃い色の衣類の目立たない箇所を軽くたたき洗いしてみてください。タオルに色が移るようでしたら、これも別に洗濯してください」(鈴木さん)

色の濃淡で分けて洗濯するのは、どうしても面倒に感じます。

「その場合は水の量を増やしてみてください。『節水機能』付きの洗濯機ならスイッチを切る。また、中性洗剤は比較的色移りがしにくい性質をもっています。

脱水時の色移りを防ぐには、洗濯ネットの使用が効果的です。ただし、どの方法を採っても色移りを完全に防ぐことは難しく、基本的には薄い色と濃い色の衣類は別々に洗濯することを心がけてください」(鈴木さん)

色移りしてしまったら?

色移りしてしまった場合は、どう対処すればいいでしょうか。

「色移りは、できるだけ速く落とすことが必要となります。乾燥機とアイロンの使用は絶対NG。洗濯物が乾いてしまうと色が落ちにくくなるので、色移りに気がついたら濡れているうちに対処してください。

色を落とすときには水ではなく、お湯を使って再度洗濯します。温度が高いほど洗浄力は高まりますが、あまりに高温だと生地にダメージを与えてしまいますので、50℃程度のお湯を使用してください。

ただし、洗濯機の『耐熱温度』は50℃未満に設定されている場合が多いので、取扱説明書などで確認のうえ、上限を超えないようにしてください。

洗剤は洗浄力が高い弱アルカリ性の粉末タイプを使います。量は既定の2倍を目安としてください。

洗濯機の耐熱温度が低かったり洗濯槽へのダメージが気になったりする場合は、たらいなどを使った手洗いがおすすめです。50℃のお湯は触れるとかなり熱いので気をつけて、30分~1時間つけ置きします。落ちが足りないようでしたら何度かつけ置きを繰り返してください。

色が落ちたら、通常のやり方でもう一度洗濯してください」(鈴木さん)

これから出番が増える白いシャツと、デニムの新品ジーンズは絶対一緒に洗わないように。さわやかな色合いのお気に入り夏物シャツがきれいなままで長く着られるよう、普段から洗濯の際は白い物と色物を分けるよう心がけておくことが大切です。


参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)

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