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病原菌・ウイルスをまき散らす!? ゴキブリがもたらす被害とは

ウェザーニュース / 2022年6月13日 5時0分

ウェザーニュース

関東甲信地方に続いて九州でも梅雨入りし、今年もゴキブリが活発に動き回る時期となりました。家庭での嫌われ者No.1とも言えるゴキブリですが、実際にはどのような被害があるのでしょうか。虫ケア用品最大手のアース製薬に健康や生活への影響などについて教えていただきます。

衛生や健康を脅かす!?

ゴキブリは見た目が不快なだけではありません。では一体どのようなことが問題になるのでしょうか?

「家の中に入ってこないゴキブリは、自然界では重要な役目を担っています。ところが家の中に入ってくると、人間に害を及ぼすことがあります。

ゴキブリは食中毒の原因であるサルモネラ菌や赤痢菌等の病原菌・ウイルスを運びます。家で見かけるクロゴキブリなどは、家の中と外を行き来し、外では不衛生な場所も行き来するので、ゴキブリの体表に菌が付着することがあります。そしてそのまま家の中に入ってくると、家の中で菌を落とすことになります。食品に触れれば、それを食べた私たちが食中毒を起こす可能性があるのです」

ゴキブリそのものが健康を脅かすこともあるようです。

「ゴキブリのフンや死骸が風化して、とても細かくなったものが、アレルゲンとなることがあります。主に鼻にアレルギー症状を起こすと考えられていて、くしゃみ、鼻水、皮膚や眼への刺激となります」

ゴキブリがもたらす害

経済的なダメージも

ゴキブリの害はそれだけではありません。

「ゴキブリは雑食性で、人が食べるものなら大抵のものはエサになります。さらに他にも紙、木片、皮革類などを食べることがあります。また、排泄物や嘔吐物で汚染します。本や壁紙が被害を受けることも珍しくありませんが、文化財や美術品などを食害されると重大な被害となります」

意外なところで電気製品への影響もあるといいます。

「ゴキブリは暖かいところを好むため、家電やそれらの部品内に入り込んでショートを起こす原因になることがあります。電気ポット内にゴキブリが侵入してお湯を注いだ時に発見する事例などもあります。

突然の出現にショックを受けたり、見るだけで不快感をもよおすのも無視できないでしょう」

すぐにできるゴキブリ対策

これから、ゴキブリが活発に活動する時期です。できるだけゴキブリにとって居心地のよい環境をつくらないことが大切です。

「ゴキブリは、20℃以上で暖かく、陽の当たらないジメジメした物陰を好みます。そこにエサがあれば、条件が揃ってしまいます。ゴキブリを防ぐには、開封して残った食品などはを密封して保存したり、生ごみはできるだけ早く処分し、エサとなるものをなくしましょう。ゴキブリの出やすい水周り、流し台などは、その日の最後に水を拭き取ります。

外からゴキブリが入ってくるのを防ぐため、玄関、窓際、ベランダなどの隙間をなるべくなくします。周囲に屋外用のゴキブリ毒餌剤を設置すると効果的です。

見逃しやすいのですが、ダンボールの隙間で幼虫や卵が潜んだまま持ち込まれることがあります。使ったダンボールは速やかに処分しましょう」

【家庭内でゴキブリを増やさないための注意点】
▼開封して残った食品などは密封して保存する
▼生ゴミはできるだけ早く処分する
▼流し台の水分はその日の最後に拭き取る
▼侵入経路の隙間を作らない
▼余分なダンボールはすぐに廃棄する
▼飲み物の空き瓶・缶に飲み残しがないようにする
▼冷蔵庫の裏やコンロの下のごみを処分する

不快なだけでなく被害が出る可能性もあるゴキブリ、適切な対策で防いでいきたいものです。

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