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体の熱を冷まし、潤いを増す食材とは? 熱中症予防につながる食生活

ウェザーニュース / 2022年7月19日 5時10分

ウェザーニュース

これから本格的な夏を迎えるにあたり、熱中症対策が欠かせません。『季節の不調が必ずラク~になる本』(文化出版局)の著者で源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸佳子先生(国際中医薬膳師)に、薬膳からの熱中症対策を教えていただきます。

夏に食べたい食材とは

熱中症対策には、暑さを避ける、適切な水分・塩分を補給する、涼しい服装にする、などが基本となりますが、食事による暑さ対策のための体作りも大切です。

「東洋医学には、日々、口にする食材を通して体を整え、不調や病気を予防する『食養生』という考え方があります。熱中症予防のための体作りによいのは、体の熱を冷ます食材と体の潤いを増す食材です」(瀬戸先生)

“熱を冷ます”といっても、冷たいものを食べるということではないのです。

「夏に人気のトマト、スイカ、ゴーヤは、体の熱を冷ましたり潤いを増す食材の代表格です。トマトは、体や喉を潤し、熱を取り、食欲増進にも役立ちます。生でも、加熱してもよく、トマトジュースを飲むのも手軽です。

スイカは熱冷ましに優れていて、ゴーヤは夏バテ気味の体を元気にしてくれます」(瀬戸先生)

そのほかにも、夏の食材には熱を冷ますもの、潤いを増すものが多くありますが、少し注意しておきたいこともあります。

「熱中症は、その人がどれだけ体にこもった熱を汗などで発散できるかでリスクが変わります。熱中症になりやすい人は、(1)熱を冷ますことができないタイプ、(2)体内での血流の滞りや水分不足から熱の放散がうまくできないタイプ、(3)体が冷えているタイプが多いですが、タイプによって食べ方に注意が必要になります。

例えば(3)のタイプの人は、トマトやゴーヤのような体の余分な熱を冷ます食材を摂り過ぎるとよくありません。スープや炒め物、煮物など加熱調理したり、温かい状態で食べるのがオススメです。

また(2)のタイプの人は、トマトやキュウリのような体に潤いを増す食材の食べ過ぎに注意しましょう。

それぞれの体質に合わせながら上手に夏の食材を取り入れることが、熱中症予防に役立ちます」(瀬戸先生)

貧血予防にも気をつけたい

熱中症対策には、“血液を補う食材”も大切だといいます。

「血液は、体の熱を発散させるために重要な役割を果たしています。東洋医学では”汗血同源(かんけつどうげん)”と言って、汗は血液からできていると考え夏は汗をかくために貧血になりやすくなります。

体の熱を冷ます食材と体の潤いを増す食材に、血液を補う食材も組み合わせて食べましょう。

紹介した食材だけに切り替える必要はありません。いつもの食事に上手に取り入れて、体を整えていきましょう」(瀬戸先生)

今夏の暑さは厳しくなると予想されます。しっかり食養生して、暑さに負けず元気に過ごしましょう。

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