夏至より少し前 今が「日の出が一番早い」時期
ウェザーニュース / 2023年6月13日 11時20分
今年は6月21日に二十四節気「夏至」を迎えます。夏至は一年で太陽が最も空高いところまで昇り、一年の中で昼の時間が最も長くなる日です。
しかし、夏至の日が昼の長さが一番長いからといって、日の出時刻が最も早く、日の入り時刻が最も遅くなるわけではありません。
日の出は少し前、日の入りは少し後が一番に
夏至前後の日の出・日の入りの変化
こちらは、夏至前後の日の出時刻と日の入り時刻の関係を表した模式図です。
じつは、日の出が最も早いのは夏至の一週間ほど前で、ちょうど今頃が一年の中で最も日の出が早い時期となります。一方、日の入りが最も遅くなるのは夏至の一週間ほど後となっています。夏至はあくまで、昼間の長さ(日の出から日の入りまで)が最も長い日のことなのです。
これは、地球が太陽のまわりを回る面(公転面)に対して自転の軸が傾いていることや、太陽のまわりを回る軌道(公転軌道)が真円形でないことなどが理由です。
日の出が最も早い日と日の入りが最も遅い日は、南へ行くほど差が大きくなり、沖縄付近では10日ほどずれますが、北海道付近では5日ほどしかずれません。ただ、一日で数秒の差なので、実際に私達が変化を感じることは難しそうです。
6月になり、昼間は30℃を超えるような日も増えてきました。ただ、朝早い時間はまだそれほど暑さを感じず、過ごしやすい時期でもあります。夜が明けるのが最も早くなるこの頃、少し早起きをして身の回りのことをいつもより少し早い時間から進めてみるのはいかがでしょうか。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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