千葉県東方沖の地震 2018年の活動とは異なる領域
ウェザーニュース / 2024年3月1日 14時10分
千葉県東方沖では2月27日(火)頃から地震が増え、昨日29日(木)から今日3月1日(金)の朝にかけて震度3以上の地震が5回発生しました。しばしば地震が多発する領域で、最近では2018年に活動が活発になっています。
昨日午後から今朝にかけて活発に
昨日の昼前から地震の回数が増え、11時13分頃、12時30分頃、16時27分頃、18時35分頃と最大震度3〜4の地震が多発しました。
夜になって一旦、地震の回数が落ち着いたものの、日付が変わって今日の5時43分頃にはマグニチュード5.2と一連の活動で最も強い地震が起きて、関東の広い範囲で震度3〜4の揺れを観測しています。
地震の発生位置は大きな変化がなく、九十九里浜の沖が震源です。
2018年の活動とは異なる点も
千葉県東方沖ではしばしば地震活動が活発になり、最近では2018年に地震が多発しました。この活動はフィリピン海プレートと陸側の北米プレートの境界面で起きた「ゆっくり滑り(スロースリップ)現象」と関連があると考えられています。
今回の活動に関しては2018年に比べて震源が北寄りであること。深さが2018年の60km前後に対し、30km前後であることなど、若干の違いがあります。また、実際にスロースリップが起きたかどうかの確認は現時点ではされておらず、因果関係については不明です。
ただ、過去には千葉県東方沖でマグニチュード6を超える地震が度々発生していて、震度5弱以上の強い揺れに見舞われています。日頃からの地震対策をしっかりと行うようにしてください。
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