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旬のかぼすとすだち、大きいのはどちら? それぞれの違いは?

ウェザーニュース / 2024年9月30日 5時10分

ウェザーニュース

ようやく暑さの峠が越え、秋の気配が感じられるようになってきました。サンマや松茸、鍋物がおいしくなるこれからの時季、旬を迎えるのがかぼすとすだちです。

両方とも秋の味覚に添えると一段とおいしさが増しますが、それぞれ個性があるそうです。詳しい話を野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

大きさが違う!?

「かぼすは大分県特産で、蚊をいぶすためにその皮を刻んで使ったことから蚊いぶし、かぶし、かぼすという名になったとも言われています。一方、徳島県特産のすだちは、古くから酢として料理に使われ、『酢橘』と呼ばれていたことがその名の由来と言われています」

どちらも似たような色の柑橘類で、今ひとつ違いが分かりにくいという人も多いのではないでしょうか。

「両者を見た目で見分ける時は、大きさが違うのですぐわかります。かぼすはテニスボールぐらい、すだちはピンポン玉ぐらいの大きさです。また果肉は、かぼすがやや赤みのある黄色、すだちは黄緑色がかかった黄色をしています。

両方とも香りが高い『香産(こうさん)柑橘』と呼ばれる柑橘類で、まだ緑色の未成熟なものを収穫して使うのが特徴的です」(吉田さん)

マイルドなかぼす、キレのあるすだち

見た目だけでなく、香りや味もそれぞれの個性があるそうです。

「まず香りですが、かぼすはマイルドで上品な香りがあります。すだちはかぼすよりキレのある強い柑橘香があります。

かぼすはほんのりと甘味があり、甘味と酸味のバランスの取れた柔らかい味わいがあります。一方、すだちはクセがないさっぱりとした酸味で、苦味がありません。サイズも小ぶりなので、1回で使い切れる手軽さがあります」(吉田さん)

果汁たっぷりなかぼすと皮もおいしいすだち

それぞれの個性を生かした食べ方があるそうです。

「かぼすはやや大ぶりなので、果汁もたっぷり取ることができます。そこで果汁をジュースにしたり、ドレッシングやポン酢にすると風味豊かにできあがります。

すだちは果汁はもちろんですが、爽やかな香りを持ち、苦味が少ない皮を薄く切って吸い物に浮かべたり、鍋物の薬味などに使うと香りが生きる一品に仕上がります。

両者ともビタミンCが豊富で、サンマなど青魚が持つDHAの酸化を防ぐ働きもあるので、焼き魚にたっぷりとかけていただくとよいでしょう」(吉田さん)

秋の味覚に爽やかな香りを添えるかぼすとすだち。両者の特徴を生かす料理にして秋とともに満喫しましょう。

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