【J1ピックアッププレビュー】攻撃vs攻撃、決着へ…中澤佑二ラスト神奈川ダービーか!?《川崎Fvs横浜FM》

超ワールドサッカー / 2018年8月4日 19時0分

写真:(c) J.LEAGUE PHOTOS

▽5日に開催される明治安田生命J1リーグ第20節。注目カードは、19時に等々力陸上競技場でキックオフを迎える川崎フロンターレvs横浜F・マリノスの神奈川ダービーだ。

◆今季変貌した神奈川ダービー
▽昨シーズンまでの神奈川ダービーといえば、攻撃の川崎Fと守備の横浜FMという構図だった。しかし、横浜FMは今シーズンに就任したアンジェ・ポステコグルー監督によってアタッキングフットボールに転換。神奈川ダービーは攻撃vs攻撃のスタイルに変貌を遂げた。

▽そして攻撃的サッカーを用いる両者は、4月7日のJ1第6節に日産スタジアムで今季初激突。試合は互いのスタイルがぶつかり合う中、川崎Fが58分にMF家長昭博のゴールで先制。しかし、ホームの横浜FMも譲らず、3分後にCKからDF中澤佑二が頭で決めて同点に。その後もチャンスを作り続けた両者だが、決勝点はどちらにも生まれず、1-1で試合終了。2012年8月以来の引き分けに終わった。

▽両者のリーグ戦での神奈川ダービーも今回で30回目を迎える。リーグ通算対戦成績は12勝5分け12敗と互角。順位では川崎F(勝ち点36/1試合未消化)が3位、横浜FM(勝ち点20/1試合未消化)が13位とやや開きがあるものの、ダービーマッチにおいて現在地など関係ない。次の一勝、そして今シーズンの決着をつけるためにも激しい戦いが繰り広げられるだろう。

◆決定力不足解消でダービー勝利へ~川崎フロンターレ~
▽首位追走へ勢いに乗っていた川崎Fは、前節の浦和レッズ戦を0-2で敗れて連勝が「4」でストップ。立ち上がりに先制点を許すと、その後は相手を押し込み続けて決定的なチャンスを多く創ったものの決定力を欠き、試合終了間際に追加点を奪われて完敗を喫した。鬼木達監督も「しっかり決め切るところの差が出た」と反省を口にした。

▽これにより1試合未消化ながら首位・サンフレッチェ広島との勝ち点差は再び「11」に拡大。これ以上引き離されることになれば、J1連覇がより遠のいてしまう。現在横浜FMは守備に安定感を失っている。チームとしては決定機を創り出すことはできているだけに、しっかりと得点感覚を取り戻すことでダービーを制し、再び首位追走へ走り出したい。

◆不安定さ解消でダービー勝利へ~横浜F・マリノス~
▽対する横浜FMは、中断期間明け以降、不安定さを露呈している。第16節のベガルタ仙台戦で8-2の大勝で勢いに乗るかに思えば、第17節のFC東京戦では2-5、第19節の広島戦では1-4と大敗。その原因はDFミロシュ・デゲネクが退団した守備の崩壊だ。前節では今夏加入のDFドゥシャンがデビューしたものの、フィットには時間が足りず。守備を立て直すことはできなかった。

▽それでもアンジェ・ポステコグルー監督は、ドゥシャンに対して「マリノスのサッカーに慣れてくればもっと良いプレーができる」と期待を寄せている。今節に向けてはどれだけ修正できたかがカギを握りそうだ。直近3試合での失点数が「11」に対して、得点数も「11」と攻撃面では練度を増している印象。守備の安定さえ取り戻せることができれば、より攻撃面で怖さが増すだろう。ダービー勝利で再び浮上へのきっかけを掴みたい。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆川崎フロンターレ[4-2-3-1]

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GK:チョン・ソンリョン
DF:エウシーニョ、奈良竜樹、谷口彰悟、車屋紳太郎
MF:大島僚太、守田英正
MF:家長昭博、中村憲剛、阿部浩之
FW:小林悠
監督:鬼木達
▽変更点は1つ。MF長谷川竜也に代わって前節欠場したMF阿部浩之が左サイドハーフで先発復帰か。前回対戦で先制点を奪った家長は右サイドハーフで先発することになりそうだ。また、今シーズン横浜FMから加入したMF齋藤学は先発する可能性もありそうだが、ベンチスタートを予想する。

◆横浜F・マリノス[4-3-3]
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GK:飯倉大樹
DF:松原健、中澤佑二、ドゥシャン、山中亮輔
MF:喜田拓也、扇原貴宏、天野純
FW:仲川輝人、伊藤翔、遠藤渓太
監督:アンジェ・ポステコグルー
▽FWウーゴ・ヴィエイラに代わり、前節一矢報いたFW伊藤翔が最前線を務めることを予想。また、アジア競技大会に臨むU-21日本代表メンバーに選出された遠藤渓太は左ウイングで先発することになりそうだ。

【注目選手】
◆FW小林悠(川崎フロンターレ)
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▽ダービー勝利へのカギを握るのは、FW小林悠だ。前節は幾度となくボックス内に侵攻するも、GK西川周作の牙城を崩すことができず無得点。敗戦については「自分の責任」と受け止めた。それでも「最後までゴールに向かって要求できた」とポジティブに捉えている。今節求められるのは、前節の悔しさを払しょくするゴールを決めること。横浜FMとの直近6試合では3ゴール2アシストと相性は悪くない。不安定な戦いを見せる相手からしっかりとゴールを決めきれるか。

◆DF中澤佑二(横浜F・マリノス)
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▽一方、横浜FMのキープレーヤーは、中澤だ。中断期間明けにミロシュ・デゲネクという相棒を失い、守備立て直しに苦戦中。今節は新加入のドゥシャンとの好連携で川崎Fの攻撃陣を抑え込みたいところだ。そんな中澤は、以前から今シーズン限りでの引退を公言。その考えが変わらなければ、これが現役生活ラストの川崎Fとの神奈川ダービーになる可能性もある。本人もこの一戦にかける想いは強いだろう。今後に向けても重要な一戦でトリコロールに勝利をもたらすことはできるか。前回対戦では1ゴール。果たして今節ではどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。鉄人の勇姿に注目だ。

◆30回目の神奈川ダービー…そして因縁齋藤学の出場は?
▽先述した通り、リーグ通算対戦成績は12勝5分け12敗と互角。この通算成績はもちろんだが、現在の両者の立ち位置からしてもJ1連覇を目指す川崎Fと、浮上を目指す横浜FMにとっては次の1勝が今後に向けても重要となる。
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▽また、忘れてはいけないのが、齋藤の存在だ。今シーズン横浜FMから川崎Fに移籍した齋藤の移籍後デビューは、前回の神奈川ダービーだった。77分に阿部と代わってピッチに立つと、日産は異様な雰囲気に。横浜FMの元10番にボールが渡る度、トリコロールのサポーターからは、大きなブーイングが向けられた。それでも齋藤は、ゴールへと積極的に迫り、チャンスも作った。

▽新天地でのデビューを飾った斎藤はその後、途中出場をメインに起用されているが、まだ移籍後初ゴールは生まれていない。今節では先発の可能性も浮上しているが、果たしてどのタイミングで齋藤を投入してくるのか。30回目の神奈川ダービー、齋藤、そして最後の神奈川ダービーとなる可能性がある中澤…見どころ満載の神奈川ダービーは、5日19時にキックオフを迎える。

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