【日本代表プレビュー】全ての面でレベルアップを、10月の自分たちを上回れるか《国際親善試合/日本vsパナマ》

超ワールドサッカー / 2020年11月13日 14時5分

写真:©︎CWS Brains, LTD.

13日、国際親善試合で日本代表はパナマ代表と対戦する。

約1年ぶりの代表活動となった10月のオランダ遠征では、史上初となるオールヨーロッパ組で臨み、カメルーン代表に0-0のゴールレスドロー、コートジボワール代表に1-0で勝利を収めた。

かつてないほど活動期間が空いてしまった中で、しっかりと2試合を無失点に抑えた守備陣は素晴らしい出来だったと言える。ヨーロッパのクラブでも主力を務める攻撃陣をシャットアウトした守備は大きなピンチを招くこともなかった。

一方で、攻撃陣は不発に。コンビネーションという点では、やはり1年のブランクは大きく影響する。カメルーン戦よりもコートジボワール戦の方がアジャストしていたが、まだまだ出し手と受け手の関係は改善の余地があるように見えた。もう少し積極的にゴールを目指すプレーを今回の2試合では見たいところだ。

◆1カ月前の課題と収穫を確認へ


オーストリアでの初戦となるパナマ代表戦は、その10月の活動で見つかった課題と収穫をしっかりとチームとしてピッチ上で表現できるかの確認の場となる。

チーム全体でのトレーニングはわずか2日。準備期間はほとんどなかったが、「ミーティング等々で奪ったボールを確実に攻撃に繋げるとか、最後フィニッシュまで持っていくためにクロスの部分を合わせる、アタッキングサードで最後相手のディフェンスラインを突破するために出し手と受け手の判断を共有する、シュートまで持っていくというのは、選手も意識してくれたと思う」と、ミーティングや少ないトレーニングでしっかりと確認はしていると森保一監督は前日会見で語った。

前述の通り守備陣は無失点を継続すること、さらにボールの奪いどころを明確にし、スムーズに攻撃に繋げるところを見せてもらいたい。

一方で攻撃陣は不発に終わった2試合を踏まえ、しっかりと得点に絡むパフォーマンスを見せてもらいたいところ。コンビネーションという部分では、10月よりも感覚として掴めている部分もあるはずだ。攻撃陣のゴールに期待した。

◆新監督の3試合目

対するパナマ代表は、10月にコスタリカ代表と国際親善試合を2試合行い、1-0で連勝を飾った。8月に就任したばかりのトーマス・クリスティアンセン監督にとって初めての実戦となったが、パナマ国内の状況が非常に深刻であり、難しい状況での連勝は地力があるという証拠だろう。

前日会見でクリスティアンセン監督は「パナマ代表は新型コロナウイルスの影響でトレーニング、試合をできていない中でコスタリカ戦を迎えた」とコメント。「パナマは国内リーグが完全にストップしてしまった数少ない国」と明かしており、コンディションや試合勘がない中での試合だったことを明かしていた。

そのパナマだが、今回はヨーロッパでプレーする選手を中心に構成。コンディション面では問題ないと思われるが、クリスティアンセン監督としては初めて起用する選手が増えることとなる。「ポゼッションを高めて、試合の流れを自分たちの望む方向に進んでいけるような試合運びを最終的には理想としている」と語るように、ボールを握ってイニシアチブを取ることを目指しているとのこと。日本としては、いかにプレスを掛けてショートカウンターを効果的に出せるかが注目だ。

森保監督は気になる選手としてMFアブディエル・アヤルサ(シエンシアーノ)を挙げ「2列目からの上がりはすごく印象的で、気をつけなければいけないと思います」とコスタリカ相手に2点を記録した飛び出しを警戒すると語った。

◆予想スターティングメンバー[4-2-3-1]

GK:権田修一
DF:酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、長友佑都
MF:橋本拳人、柴崎岳
MF:伊東純也、南野拓実、原口元気
FW:鈴木武蔵
監督:森保一

パナマとの一戦はこれまで通り[4-2-3-1]で臨むと予想。守備神を務めるのは権田修一(ポルティモネンセ)になるだろう。クラブでは出場機会がなく、今回招集されたメンバーで唯一今季試合でプレーしていない状況。しかし、日本代表では6試合連続無失点を記録しており、この試合でもクリーンシートが期待される。

最終ラインもいつもの顔ぶれ。酒井宏樹(マルセイユ)、吉田麻也(サンプドリア)、冨安健洋(ボローニャ)、長友佑都(マルセイユ)が並ぶと予想する。長友は出場すれば1年ぶりの代表戦となるが、経験をベースとした“長友ここにあり”というプレーを披露してもらいたい。無失点に抑えることをベースに、マルセイユの両翼には攻撃面で積極的なプレーを見せてもらいたいところだ。

ボランチのコンビは軸となる柴崎岳(レガネス)とロシアで奮闘する橋本拳人(FCロストフ)のコンビを予想する。クラブでは1列前でプレーする橋本だが、ボール奪取力にも定評がある。柴崎とのバランスも必要だが、プレスでのボール奪取から前線に絡むプレーを代表でも見せてもらいたい。

2列目は右から伊東純也(ヘンク)、南野拓実(リバプール)、原口元気(ハノーファー)が並ぶと予想する。クラブでも好調を維持する伊東は10月の2試合でも好パフォーマンスを見せていた。ゴールに絡むプレーを期待したい。南野はリバプールで出場機会を減らしているが、日本の攻撃の軸となる存在。1トップとの縦関係、プレスからのショートカウンターの起点にもなってもらいたいところ。原口もアタッカーとして気の利いたポジショニングを10月の2試合では見せていただけに、積極さとバランスを取る動きに期待したい。

そしてエースである大迫勇也(ブレーメン)がいない1トップには鈴木武蔵(ベールスホット)が入ると予想する。クラブでの好調ぶりを見ればファーストチョイスにして良い存在。「1試合でのシュート数を気にする」と語っていたが、パナマ戦では積極的にシュートを打てるのか注目だ。

◆W杯予選に向けた最後の調整

11月の活動を終えれば、次の代表活動は来年3月のカタール・ワールドカップ アジア2次予選となる。ここから4カ月は再び集まる機会がないため、代表チームとしてのベースの確認やコンセプトの確認が大事になってくる。

一方で、選手たちはクラブに戻って再び活動を再開させる状況。個人としてのレベルアップを図る上でも、現在地の確認と課題を明確にしておきたいところだ。

森保監督も「まずは10月の活動よりもすべての部分でレベルアップできるように、チームとして共通理解が浸透するように、コンセプト、ベースの部分を徹底して発揮できれば」と前日会見で語ったように、10月の2試合と相手は変われど、チームとしての成長を見たいところ。結果だけでなく、内容でも上回れるかが注目だ。

日本代表vsパナマ代表は、13日(金)の23時15分にキックオフを迎える。

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