浦和と大分に懲罰、昨季10月の試合でサポーターが新型コロナのガイドライン違反
超ワールドサッカー / 2021年2月22日 17時10分
Jリーグは22日、浦和レッズと大分トリニータへの懲罰を発表した。
問題は、2020年10月31日に昭和電工ドーム大分にて開催された2020明治安田生命J1リーグ第25節の大分トリニータvs浦和レッズでの行為が問題となった。
浦和に対しては、①試合開始直前の14時頃から終了する16時頃まで、全席指定席であったが、40人程度がスタジアム上段席に移動し、立ち見で応援した、②同じく14時頃から16時頃まで、声を出したり、指笛を鳴らしたりした、③14時頃、サポーターの1人がフェンスに上った、④14時頃、サポーターの1人がスタジアムの中からフェンスの外に向かってペットボトルのようなものを投げたという行為が問題とされた。
一方、大分に対しては、①14時頃、浦和サポーターが座席を移動して、太鼓に合わせて立ち見で手拍子をしていたことに対して、大分サポーター2名がスタジアムの外に出て、浦和サポーターに近づこうとした、② 上記2名を追って、さらに10名程度の大分サポーターが南ゴール裏にいた浦和サポーターのもとに突入を試みた行為た問題となった。
なお、懲罰に関しては、浦和にはけん責と罰金300万円、大分にはけん責となった。
浦和の懲罰理由は、「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン(以下「ガイドライン」)を遵守する義務、ホームクラブの義務履行への協力義務、試合の前後・試合中においてビジタークラブのサポーターに秩序ある適切な態度を保持させる義務を負っている」という前提の下、「本件行為により、浦和はガイドラインを遵守できず、かつ、特にコロナ禍で憂慮されている感染リスクという観点からも、観客の秩序ある適切な態度を保持できなかった」とのことだ。
また、「浦和は、自ら観客の秩序を保持させるだけでなく、大分が観客の秩序保持義務を果たせるよう、浦和サポーターに対して大分観戦ルールを徹底させる措置を講じるべきであった。また、浦和サポーターがスタジアム外で太鼓を叩き始めた際、浦和の運営担当者は途中で太鼓をやめるように伝えているものの、大分の運営担当者が対応している間、積極的にサポーターをなだめるような行為をしていない。さらに、ホームクラブが定めるルールに従って試合の円滑な運営に努めるべきところ、リモート応援、もしくはビジターでの太鼓の使用許可について、浦和の運営担当者は大分の運営担当者に事前に行うべき相談をその場で持ち出している」、また「浦和サポーターのガイドライン違反は、有観客試合の開始ごろから散見されており、浦和のホームゲームにおいて措置を講じきれなかったことが、本件行為につながったといえる」とし、続けての違反行為をクラブがコントロールできなかったことを挙げた。
また、大分の懲罰理由については「ガイドラインを遵守する義務、ホームスタジアムに存在するすべての者の安全を確保する義務及び観客に秩序ある適切な態度を保持させる義務を負っている」とし、「本件行為により、大分は、ガイドラインを遵守できず、特にコロナ禍で憂慮されている感染リスクという観点からも、ホームスタジアムに存在する全ての者の安全を脅かし、かつ、観客の秩序ある適切な態度を保持できなかった」と管理ができていなかったとした。
また、「大分は、事前に大分サポーターに対して、有事の際は警備員や運営担当者に連絡、通報又は相談し、どのような理由があろうと大分サポーター自身が対応することがないよう徹底するべきであった」、また「大分は浦和の運営担当者に大分戦の観戦ルール資料を送付した際や本試合当日に、観戦ルールを策定した趣旨を丁寧に説明すると共に、観戦に際してはローカルルールである観戦ルール及び警備員等主催者側の指示、要請が優先し、その場における異議、反論、質問等が発生することのないようサポーターへの周知徹底を互いに確認し合うべきであった」とした。
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