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気になる大迫と鎌田の起用法/六川亨の日本サッカー見聞録

超ワールドサッカー / 2021年11月19日 21時40分

写真:©︎JFA

11月11日、日本がアウェーでベトナムを1-0で下した数時間前、オーストラリアはサウジアラビアと0-0で引き分けた。首位と2位チームの対決だけに、0-0は妥当な結果であり想定内だった。

そして日本がオマーンと対戦した16日、日本戦より1時間早くキックオフされた中国対オーストラリア戦でも“サッカルー"は1-1で引き分け、2試合連続して勝点を落とした。日本に敗れたオーストラリアだが、それは来年3月24日のホームゲームでリベンジすればいい。サウジアラビア戦も同じことが言える。となると、やはり中国戦を引き分けてしまったことは痛恨と言えるだろう。

そして日本である。アウェーの連勝で勝点を12に伸ばして2位に浮上した。しかしオーストラリアとは1ポイントの違いとあって、差はないに等しい。このままサウジアラビアが一人旅で独走すれば、日本とオーストラリア、さらにオマーンを含めた3カ国による熾烈な2位争いが、来年1月から再開されるW杯予選の重要なテーマとなる。

といったところでオマーン戦である。勝因は三笘薫を起用したこと。それは素人の目にも明らかだ。最終予選が始まってからの日本は、序盤戦こそ堂安律や久保建英らドリブラーがいたものの、2人とも負傷でチームを離脱。前線には伊東純也や浅野拓磨、古橋亨梧といったスピードを武器にするストライカーはいたが、ドリブルで相手を剥がせる選手が日本には欠けていた。

その、「欠けているピース」を埋めたのが三笘だったが、まさかこれほど簡単に相手を翻弄するとは、こちらも予想外の出来事だった。

来年1月から再開されるW杯最終予選で、もしも中島翔哉や久保建英らがケガから復帰してベストパフォーマンスで戻ってきたら、彼ら3人のドリブラーに加えて伊東、古橋、浅野、前田大然らスピードスターも控えている。これほど豪華な攻撃陣はないだろうし、全員が23人の登録枠に入れるとも限らない。というか、まず全員は入らないだろう。

そこで整理したいのが、1トップの大迫とトップ下の鎌田大地の起用法である。大迫は、ベトナム戦こそポストプレーから伊東の決勝点につながるプレーで勝利に貢献した。しかし、相手のハードマークに遭い、ボールを失うシーンも目についた。セットプレーでも脅威になれていない。いま現在、ベストパフォーマンスを発揮できているのかどうか。それを確かめられる神戸での試合も今シーズンは残り少ないだけに、年明けのオフシーズンでの招集には疑問符がつく。

鎌田も4-2-3-1のトップ下では森保ジャパンで不動の選手だった。しかし初戦のオマーン戦でハードマークにより持ち味を消されると、続く中国戦では後半31分に警告を受けた伊東と交代でピッチに立ったものの、存在感を発揮することはできなかった。そしてサウジアラビア戦では後半28分にオナイウ阿道と交代でベンチに退くと、その後の試合ではメンバー入りこそしたものの起用されることはなかった。

1-0で勝ったオマーン戦でもベンチを温めたまま、交代選手として起用されることなく90分を終えた。鎌田が森保ジャパンにとって必要な戦力であること、チームに不可欠な戦力であることを理解してもらうために森保監督は招集し続けているのかもしれない。しかし、そうであるならお互いにとって不幸な出来事ではないだろうか。

長距離を移動し、時差調整もしなければならない。にもかかわらず、ベンチに座ったままドイツに帰国する。そして彼が登録されたことで、もしかしたらポスト大迫となりうる上田綺世がベンチに入れなかったり、J1リーグ得点王の前田も出場の機会を失ったりしている。

コロナ禍で今回は27人の選手を招集し、その中から23人をエントリーした。それはそれで仕方がない。それでも、W杯は1年後に迫っているのだからシビアに戦力の見極めをする時期も迫っている。いつチームとしての完成形を示すのか。

試行錯誤の繰り返しでチームを完成させられなかった東京五輪の二の舞だけは避けて欲しいものだ。


【文・六川亨】

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