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新生ローマが今季初の連勝! 守護神スヴィラル再三好守に応えた生え抜きピジッリが値千金のセリエA初弾【セリエA】

超ワールドサッカー / 2024年9月30日 0時3分

写真:Getty Images

セリエA第6節、ローマvsヴェネツィアが29日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-1で逆転勝利した。

ユリッチ新体制の初陣となったウディネーゼ戦を3-0の快勝で飾った新生ローマだが、続くヨーロッパリーグではアスレティック・ビルバオ相手にホームで1-1のドロー。連勝スタートは逃した。ホーム3連戦を締めくくる一戦では、同じく前節リーグ初白星を挙げた元指揮官ディ・フランチェスコ率いる昇格組ヴェネツィアと対戦。アスレティック戦からは先発3人を変更。エルモソ、バルダンツィ、ディバラに代えてエル・シャーラウィ、ペッレグリーニ、スーレを起用した。

開始直後にはセットプレーの二次攻撃からスヴォボダに鋭いシュートを打たれ、GKスヴィラルがいきなりビッグセーブで対応。以降も臆せずにアグレッシブな攻めを見せるヴェネツィアがより多くのシュートシーンを作り出す。

時間の経過と共にボールを握って押し込む展開に持ち込んだローマは、サイドを起点に攻め手を窺う。左右に揺さぶりながらドフビクやペッレグリーニが中央の密集で強引に打開を図るが、相手の体を張った守備に阻まれて決定機には至らない。

すると、前半終盤にかけてヴェネツィアがカウンターを起点に攻勢を強めると、44分にはセットプレー流れからボックス左でブシオが放った右足シュートがポストを叩くと、ゴール前でDFがクリアし切れなかったボールをポヒャンパロが右足で蹴り込み、アウェイチームが先制に成功。さらに、前半終了間際には再びポヒャンパロ、エラートソンとボックス内で続けて決定機を迎えたが、ここはGKスヴィラルとDFマンチーニのゴールカバーに阻まれた。

何とか2失点目は免れたものの、ホームでの不甲斐ない戦いを受け、ホームサポーターからブーイングの中でドレッシングルームに下がったローマ。後半も同じメンバーでの戦いとなったが、よりアグレッシブにゴールを目指していく。

3バック脇のアンヘリーニョ、マンチーニも積極的な攻撃参加をみせ、コネが前線で躍動感を出してゴールの匂いをさせ始めると、54分にペッレグリーニが素早いヒザ下の振り抜きから枠のわずか右に外れるミドルシュートも放つ。

後半序盤に同点ゴールを奪えなかったジャッロロッシは58分にマンチーニ、コネを下げてバルダンツィ、ピジッリを同時投入。2バック気味のリスクを冒した攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにかかる。

この交代策によって攻撃の迫力は増したものの、ボックス内にしっかりと人数をかけるヴェネツィアの分厚い壁にことごとく撥ね返される。それでも、攻め続けたホームチームは74分、ボックス手前でクリスタンテが強引に振り抜いた右足シュートがブシオが出した足に当たって大きく軌道が変わると、GKの頭上を越えてゴールネットに突き刺さった。

これで勢いづくホームチームはペッレグリーニを下げてパレデスを投入すると、この交代策が見事に嵌った。83分、右CKの場面でキッカーのパレデスが右足アウトスウィングの絶妙なボールを上げると、中央でフリーとなったピジッリのヘディングシュートがゴール右隅に決まった。

20歳の生え抜きMFの値千金のセリエA初ゴールで試合を引っくり返したローマは、ゴールセレブレーションの際に足を捻ったスーレを下げてエルモソの投入で逃げ切り態勢に入った。そして、攻撃的な交代策を講じたアウェイチームの反撃を冷静に凌ぎ切った。

昇格組相手に苦しみながらも再三の好守で2点目を与えなかった守護神スヴィラルの活躍に攻撃陣が応えて逆転勝利のローマがセリエA連勝を飾った。

ローマ 2-1 ヴェネツィア
【ローマ】
ブライアン・クリスタンテ(後29)
ニッコロ・ピジッリ(後38)
【ヴェネツィア】
ヨエル・ポヒャンパロ(前44)

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