フジ三田友梨佳アナ台風中継であわや大惨事 危険映像をわざわざ撮りに行くことの是非

wezzy / 2018年9月6日 18時15分

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 9月4日に西日本を縦断した非常に強い台風21号は、少なくとも11人が死亡、300人以上が負傷するという甚大な被害をもたらした。近畿や四国の沿岸部では急激に潮位が上昇し、大阪湾では関西国際空港が高潮で冠水、さらに強風のため関西空港連絡橋にタンカーが衝突し約3000人が閉じ込められた。JR京都駅では屋根の一部が崩落。記録的な暴風は建物の屋根をはがし、自動車を横転し吹き飛ばした。大規模な停電で200万世帯以上が影響を受けた。まさに大災害だ。

 もちろんテレビでは随時、被害状況が報告されたが、情報番組『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)では、和歌山県や香川県、愛知県など台風の進路にあたる各地域からの中継をつないだ。番組は通常であればスタジオでMCを務める同局の三田友梨佳アナウンサーを大阪府中央区に派遣。ちょうど番組放送中の14時頃に台風が大阪を直撃することを予想してのことだ。

 13時58分頃、道頓堀のかに道楽付近でリポートしていた三田アナだが、突発的な強風に煽られて危険な状況に。その後も立っていられないほどの強風に襲われ、三田アナが思わずその場にしゃがみ込む場面があった。また14時半過ぎ、大阪が暴風域に入ると傘が吹き飛ぶほど見るからに強い風が吹き荒れる映像とともに三田アナは、スタジオの安藤優子から風の体感について問われ、「普通には立っていられない、それくらい強い風が吹いていて、何度もしゃがみ込みながら移動しました」「外に出ないで中に避難してほしいと思います」とリポートした。

 アナウンサー・記者のみならず、現場に出た取材班の面々は非常に危険な状況だっただろう。大阪ではこの日、看板やガラス、倒木による負傷者が多く出ている。また、こうした報道スタイルは『直撃LIVE グッディ!』に限定したことではない。



 おりしも8月29日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で有吉弘行が、台風情報などを記者が現地から中継する風習について「アナウンサーの人が外に行って中継する必要ってあんの?」と疑義を呈していた。たとえばこの夏は大変な猛暑による熱中症の被害が相次いだが、わざわざ暑い屋外と中継をつなぐことを疑問視。台風中継については「『気をつけてください!』って、じゃあ行かすなよ。無人カメラとかいっぱいあるじゃん」。一方でマツコ・デラックスは「それはもう諦めようよ」と諌めた。

 テレビ朝日に所属する久保田直子アナウンサーは、「独自性を出したいじゃないですか」と、その番組ならではの映像を撮りたいからわざわざ中継していると説明した。視聴率を稼ぎたいということなのだろうが、それは危険な映像が視聴率に結びつくと意図していることになる。また、敢えて危険とわかっている場所に人を派遣したところで、数字が良くなるとは言えないだろう。

 NHKは4日の台風報道で各地の状況を伝えるにあたって、ホテルや建物の上層階から窓の外を撮影した映像を流し、「安全な建物の中から中継しています」と繰り返した。スタッフを危険にさらさぬよう考慮し、屋内での中継を敢行したNHKのスタイルには、視聴者から好意的な反応が相次いだ。災害の危険性を伝えるにあたって、衝撃映像を撮る必要はないのではないだろうか。

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