上沼恵美子批判のとろサーモン久保田、スーマラ武智はテレビを“干される”のか

wezzy / 2018年12月5日 17時45分

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 12月2日に生放送された『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)の後、流出した動画による騒動が尾を引いている。

 決勝7位となったお笑いコンビ、スーパーマラドーナの武智正剛と、昨年優勝のとろサーモン・久保田かずのぶが、審査員の上沼恵美子(63)を批判した動画だ。

 2日、『M-1グランプリ2018』後に出演芸人たちが集った打ち上げの酒席で、泥酔した様子の久保田は漫才についての情熱を吐露し、“右側の審査員”に対して物言いをつけた。

 「すんません、酔ってるから言いますけど、そろそろもう(審査員を)やめて下さい」
 「自分目線の、自分の感情だけで審査せんといてください。一点で人の人生変わるんで」
 「お前だよ、いちばん、お前だよ! わかんだろ、右側のな」
 「めちゃくちゃ申し訳ないけど、審査するってことはさ、演者と一緒で同じ熱量で点数同じだって思いたいやん、演者やから。アンタがつけた点数とこっちが思った点数一緒でありたいやん。これが、格差が生まれたら違うやん。それを、私が好き~とか言い出したら、もう」

 動画を撮影していた武智も、「言うた! 右のオバハンや。いや、右のオバハンにはみんなうんざりですよ」「更年期かって思いますよね」……と、これに追随。いわずもがな、審査員席で一番右に座っていたのは関西の女帝・上沼恵美子だ。

 この内輪の愚痴大会の様子を、なぜか武智はインスタライブで配信。動画はすぐ削除されたもののネットで拡散した。

 4日朝、久保田と武智はそれぞれTwitterを更新し、この動画の存在を認めて謝罪した。

 久保田は「この度は私の不徳の致すところで、上沼恵美子さまに失礼極まりない言動をしてしまい申し訳ございませんでした。今後は二度とこのような事がないよう深く反省しお詫び申し上げます」と投稿。また、武智も「昨日の僕の醜態について、上沼恵美子さん、 M-1に携わる方々、すべての方々にお詫びしたいです。申し訳ございませんでした」と、陳謝している。

 一方、渦中の上沼恵美子(63)は3日の時点で、『M-1』審査員辞退の意向を示した。ラジオ番組『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)にて『M-1』について言及し、「松本人志さんに『ぜひ上沼さんに(審査員をしてほしい)』と言っていただいていることが光栄でございます」と前置きしたうえで、「私みたいな、こんな年寄りがね、ポンっと座って偉そうにしている場合ではないんですよ。だからもう、私は引退します。審査員は引退しますけど。むしろ出たいですね」と発言。『M-1』の審査員を引退すると宣言している。

コップのフチから溢れた不満

 結果として、上沼恵美子に引導を渡した格好になった久保田と武智。一部では、久保田と武智に「よく言った!」と賛同する声もある。『M-1』での上沼の採点方法に疑問を持った視聴者も多かったようだ。

 たとえば、上沼がファンを公言しているミキに高得点をつけたことや、ジャルジャルに対して「ファンなんですが、ネタは嫌いや」と発言したことは、放送直後から「贔屓している」「好き嫌いで点数をつけるのはどうか」と視聴者の間で物議を醸していた。



 また、上沼がトム・ブラウンの漫才ついて「未来のお笑いって感じかな。私は歳だからついていけない」と発言していたことについて、「新しい芸についていけないなら審査員を辞すべき」と、客観的な意見も見られていた。

 上沼は関西テレビ界の女帝であり、ベテラン芸人だ。ベテランならではの経験や知見が買われての『M-1』審査員という大役なわけだが、一方で、“今”の若手の生み出す笑いをベテランが評価することに、視聴者がなんともいえない歯がゆさを感じることもあるだろう。

 今回、若手芸人から噴出した批判に対して、翌日に上沼恵美子が『M-1』引退を宣言したスピード感は、かなり素早く冷静な対応だ。お笑い界における自らのポジションを「年寄り」と表現しているところも的確で、さすが女帝の貫禄を感じさせる。あるいは上沼本人にも、もともと思うところがあったかも知れない。

 お笑いはブームを超えて広く定着し、芸人たちは「上が抜けないと若手が活躍できない」とも言われて久しい。久保田と武智による上沼批判も、業界全体に蔓延する不満が、コップのフチから溢れ出たようなものとも言える。

 だが、一連の騒動についてネットでは、芸人としての本音だろうと理解を示す向きもありつつ、失礼な発言もあったことへの批判、動画をweb上にUPしてしまった軽率さへの非難が多い。「上沼さんに対しては、あのさんまでさえ敬語使ってるのに……」「もうこのふたり、関西ではテレビ出れないだろうなあ」「松っちゃんの立つ瀬もなくなっちゃったね」などと、お笑い界におけるふたりの進退を案ずる声も多くあがっている。

 件の動画における上沼への発言内容に、無礼な言葉があったことは事実だ。吉本興業がそのことを重く見ているがゆえに、Twitterでとはいえふたりは謝罪コメントを出したのだろう。

 ただ、あの動画が原因となって、久保田と武智のふたりがテレビ業界を“干される”ようなことはあってはならないだろう。ベテランへの敬意は大事だが、敬意が忖度になるようでは世代交代もできず、業界として不健全だ。この件について、『M-1』審査員であり今や業界の重鎮であるダウンタウン松本人志はまだコメントしていないが、次週の『ワイドナショー』(フジテレビ系)あたりで言及してくれるだろうか。

wezzy

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