NGT48暴行事件を運営サイドは「くだらない」と認識? 説明も反論もないまま「信じろ」と言うばかりの非道

wezzy / 2019年3月8日 18時5分

写真

 元AKB48総支配人の戸賀崎智信氏が6日、Twitterを更新し<色々聞いた。みんなぐたらない報道に惑わされないように。>(原文ママ)とツイート。アップされた写真には、現AKB48支配人の細井孝宏氏、元NGT48支配人の今村悦朗氏と居酒屋で楽しげに過ごす姿が写っていた。

 こうした状況から、戸賀崎氏の言う<くだらない報道>とは、今年1月に山口真帆の告発で発覚したNGT48暴行事件のことと推測できるが、関係者たちが事件を肴に酒を飲み交わしているような写真をSNSにアップする神経は理解しがたい。

 事件への説明も謝罪もないままNGT48から遁走した今村悦朗氏にはとりわけ批判が集まり、ファンからは「くだらないってなに? NGT48について何も解決していないのに、なんで笑っていられるんだろう」「じゃあ報道が事実かどうなのか真実を全て公開すべきじゃありませんか?」などと批判が相次いだ。

 あるファンの下記ツイートには、山口真帆の公式Twitterが「いいね」をつけている。

<涙が出ます。なんでのん気に飲み会なんて出来るんですか? そしてそれをSNSにUP出来るんですか? 真帆ちゃんは今も一人で泣いたり、フラッシュバックに悩まされていると思う。 一人のアイドルすら守れなかった人間達が、お酒飲んで楽しいー!ってやってるんですか?そんなお酒は美味しいですか?>

 戸賀崎氏はツイートを削除し、沈黙を貫いたままだ。

運営側は事件の重大さを本当に理解しているのか?

 事件発覚後、あろうことか被害者である山口真帆を矢面に立たせて謝罪させたばかりか、説明責任を果たさない運営の無責任ぶりには批判が集まっている。そもそも、被害者が告発するまで約1カ月間も事件を隠匿していたことからも不信感は拭えない。

 しかし何より不可解なのは、今村氏をはじめとする関係者らがこの暴行事件をどこまでも軽んじているように見えることだ。スキャンダルを矮小化し、なし崩しにNGT48を復活させたいという意図があるならまだ理解できる。しかしこの約2カ月間の対応を見ると、イチ企業としての危機管理があまりに杜撰。トラブルについて、悪化しないよう状況を管理することが全くできていない。今回の軽率すぎるSNSの投稿もそのひとつだが、事件の重大さをまるで理解しておらず、火に油を注ぐばかりだ。

 これはあまりに恐ろしい仮説だが――運営側には「山口真帆が必要以上に騒いでいる」という程度の認識しかないのではないか。その証拠に、運営側の言い分があまりにお粗末過ぎるのだ。

山口真帆と運営側の主張はことごとく食い違っている

 すべての発端となった山口真帆の1月8日のツイートには、暴行被害の瞬間が、次のように克明に記されていた(現在は削除済み)。

<その日も廊下に誰もいないことを確認して部屋に入りすぐドアを閉めようとしたら手が出てきました。そこからこじ開けられました。それから顔を捕まれ押し倒されそうになりました。必死に追い出そうとしました。巻けたら殺されると思ったから絶対に負けちゃいけないと思い、もう少しでその男を追い出せそうでした。そしたら、地会う男が向かいの部屋から出てきました。その部屋は違うメンバーが住んでた部屋でした。男は最初の男と代わって私の顔を掴み、同じように押し倒そうしてきました。助けてと叫ぼうとしたけど、怖くて声が出ませんでした。叫ぼうとして1分くらいしてやっと声が出ました。「たすけてたすけて」と叫びました>

 NGT48の一部メンバーは運営会社のAKSが借り上げたマンションを寮として利用しているため、山口の向かいの部屋にもいずれかのメンバーが入居していたと考えるのが妥当だろう。

 また、山口はこのツイート直後のSHOWROOM動画でも、「悪いことをしているメンバーがいる」「1カ月待ったのに、劇場支配人は何も対処してくれなかった」と泣きながら訴えていた。こうした経緯から、NGT48内には犯行グループとグルになって山口を陥れたメンバーの存在が疑われている。

 山口の衝撃的な告発に世間の注目が集まると、運営は当初「道で犯人グループの男に山口の帰宅時間を尋ねられて、不用意に教えてしまったメンバーがいる」と説明した。しかし、山口を襲った男たちが“暴行罪”のみで“不法侵入罪”には問われていないという決定的な矛盾を指摘されると、「山口の向かいの部屋を犯行グループの男が借りていた」と証言を一転させている。

 だがアイドルが寮として利用しているマンションの、しかも同じフロアに一般男性が入居しているという状況はにわかに信じがたい。なによりも、運営の証言に一貫性がなく、不信感が募るばかりだ。

運営側はやましいことがあるから事件を公表できなかったのか

 山口真帆は1月10日の劇場公演で謝罪して以降、一度も表舞台に姿を現していない。公式ツイッターの更新はプッツリと途絶えているが、前述したように、現在は一般ユーザーのつぶやきに「いいね」をすることで意思表示をしている。そのツイートを抜粋すると、山口が訴えたいことが見えてくる。



<何度も言っているけれど、なんにもやましい事が無いので有れば、真帆ちゃんの事件を隠す必要などない。きちっと全て解決処分すればよかった事。ではなんでそれが出来ないのか。それは裏にやましい事が沢山あるからだよね?>

<ファンや世間が、何を受け入れられないかと言うと、夢や希望、笑顔を与えるであろうアイドルの中に、犯罪者グループと繋がりながら風紀を乱し、一部の真面目なメンバーを虐めや犯罪で陥れ入れたかもしれないこと。これを運営が揉み消そうとし、加害者メンバーが事件発覚まで平然と過ごしていたこと>

<普通の会社の支店が個人情報を流出させたが、その事実を会社ぐるみで隠蔽した挙句、内部告発で発覚。事実を知る支店長は突然本社勤務。会社は会見をせず、何故か個人情報を“流出させられた”被害者がお騒がせしたと謝罪。一般の会社に当てはめてみた。異常だよこの会社>

 やはり、山口真帆が運営と一部のメンバーを批判していることは明らかであり、その主張は事件告発当時から変わっていない。山口の告発とはことごとく食い違った主張を続ける運営は、山口の必死の訴えをすべて“虚言”としてはばからないということだろうか。

「くだらない」と吐き捨てる前にやるべきことがある

 一向に解決しない暴行事件の余波は続いている。地元の新潟ではスポンサー企業が相次いで撤退し、2月21日に開かれた新潟県議会では花角英世新潟県知事が騒動に言及した。海外メディアのCNNにも取り上げられ、世界中に事件が伝えられているわけだが、それでもこの事件は<くだらない>というのだろうか。

 一連の疑惑を<くだらない報道>というのなら、表立ってしっかりと筋の通った説明をし、その上で誤解があるならば理路整然と反論すべきだろう。その責務すら放棄し、SNSという安全圏から愚痴を吐き捨てるだけの運営が今後、信頼を回復することは難しい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング