堀ちえみ「本当の病状」は張り込んでも撮れない

wezzy / 2019年3月21日 8時5分

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 今年2月に舌がんであることを自身のブログで公表した堀ちえみさん。「FLASH」2019年4月2日号(光文社)は、術後入院中の堀ちえみさんがパジャマに上着を羽織り病院内を散歩する写真を掲載した。その他、病院で居合わせた見舞客に堀さんの様子を聞き込むなどの取材をしているが、こういった報道の是非を問いたい。

 堀さんは今年2月に舌がんを公表し、都内の大学病院で手術を受けた。術後は短い文章を発音するなどのリハビリに取り組んでいることをブログで報告。今月14日には、鼻に固定されていたチューブが取れ、17日には外泊許可が出るなど、順調に快方に向かっているようだ。

 しかし、今月13日に更新したブログでは、術後思うように言葉が発音できないことへの不安を綴っている。

<舌の腫れがもう少し引けば上手く話せるのか?
それもあまり期待出来ないとの事です。
今のこの状態で、
自分なりの新しい喋り・発声の仕方を、
見いだしていかなければならない…>

<会計の時に店員さんに、
「袋に入れますか?」
と聞かれたので、
「袋に入れなくて大丈夫です」
と答えました。
ちゃんと通じましたが、
やはり喋り方が随分とおかしいのでしょう。
近くにいて私の声を聞いた人の視線が、
一瞬に集まりました。
誰が悪い訳でもないが、
何とも言えない空気に傷ついた。
病室に戻った私は思いっきり泣いた>

 マスコミが病院内で聞き込みをしたり、無断で写真を撮影したりすることは、リハビリに励む堀さんに対して精神的な苦痛を与え、回復の妨げになることが予想される。

 また、堀さんと同時期に白血病であることを告白した、競泳の池江璃花子選手のプライバシーに踏み込んだ報道も続いている。

池江璃花子選手の母親が病院に通う様子を報道するマスコミ

 池江璃花子選手は先月12日、自身のツイッターで白血病と診断されたことを公表したが、それを受け「デイリー新潮」は、すぐさま池江選手の祖母の自宅を訪問し、取材したとの記事を公開した。その後、先月発売の「女性セブン」(小学館)も、池江家の関係者の証言を掲載している。

 さらに「女性自身」は、池江選手の通っている高校の卒業式の様子を記事にし、保護者の1人の証言を掲載。また、池江選手の母親がどんな姿で病院に訪れたかなど、プライバシーに踏み込んだ内容も書かれている。

 2017年に乳がんで亡くなった小林麻央さんが病気を公表した際も、家族に取材をしたりがんのステージを探ろうとしたりするマスコミの過激な言動が問題視されたが、堀ちえみさん、池江璃花子選手のプライバシーを侵害する報道は現在も続いている。



 ワイドショーや週刊誌は「本人の回復を願っている」と主張しながら報道をしているが、たとえ病院や自宅に張り込んだとしても「本当の病状」など撮れないし、回復祈念にもならない。むしろそれが回復の妨げになる可能性もある。我々も含め読者は闘病生活をエンタメとして消費しているに他ならない。

 こういったマスコミに対してネット上では「闘病の邪魔」「余計なことはするな」「何様のつもりなの」など、批判的な意見も多く出ており、マスコミと世間との感覚の乖離が窺える。

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