渋谷すばるが関ジャニ∞で抱えていたジレンマ、今では「ジャニーズ事務所への感謝と誇り」

wezzy / 2019年5月2日 10時5分

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 昨年末でジャニーズ事務所を去った渋谷すばるが、音楽活動を再開させることを4月26日に発表した。満を持して発表されたのは、公式ファンクラブ「Shubabu」(シュバブ)の設立と、自身のレーベル「World art」の立ち上げ。「Shubabu」では、動画やブログ、イラストなどのコンテンツを増やす予定だという。また、「World art」からは今秋をめどにソロCDデビューする予定で、全世界にネットワークを持つ、ワーナーミュージック・ジャパンが前面的にバックアップをする。

 渋谷は自身を育ててくれたジャニーズ事務所への感謝と誇りを述べ、自分の音楽を世界に伝えていきたいとコメントしている。

 思い返せば、渋谷すばるが関ジャニ∞からの脱退および2018年末でジャニーズ事務所を退所することを表明したのは昨年の4月15日で、あれからおよそ1年経っての活動再開だった。関ジャニ∞脱退の経緯を振り返ろう。

「すべて自分自身の責任下で今後の人生を音楽で全うしたい」

 会見には渋谷すばるのほかに、関ジャニ∞メンバーの横山裕、村上信五、丸山隆平、錦戸亮、大倉忠義が出席。ダークスーツで身を固め、緊張した面持ちで会見に臨む彼らの姿には、eighter(関ジャニ∞のファン)ならずとも多くの人が息を呑んだだろう。グループ脱退・退所に際して会見を開くこと自体も、ジャニーズ事務所において異例だ。なお、昨年2月に髄膜腫の摘出手術を受け、会見数日前に立ちくらみで骨折していた安田章大は欠席だった。

 渋谷すばるは、自身の関ジャニ∞脱退、ジャニーズ事務所退所理由を次のように説明している。

<36歳という年齢を迎え、人生残り半分と考えた時に、今まではジャニーズ事務所、関ジャニ∞というグループにありがたくも守られ、支えられ、時には甘えさせてもいただきましたが、この先は、今までの環境ではなく、すべて自分自身の責任下で今後の人生を音楽で全うするべく、海外で音楽を学び今後さらに自分の音楽というものを深く追求していきたいと思いました>

<メンバーと何度も話し合いました。そのたびに、自分を見つめ直し、考え直しました。ですが、自分の意思が変わることはありませんでした。自分勝手な決断で申し訳ありません>

渋谷すばるのジャニーズ人生は順風満帆だったわけではない

 大阪府出身の渋谷すばるは、1996年にジャニーズ事務所に入所し、関西ジャニーズJr.として活動。特に1998年頃からは急激に人気が上昇し、当時Jr.のリーダー的存在だった滝沢秀明と人気を二分するようになり、「東の滝沢、西のすばる」と呼ばれていた。1999年には、二宮和也とともに連続ドラマ『あぶない放課後』(テレビ朝日系)でW主演。『8時だJ』(1998~1999年/テレビ朝日系)やアイドル雑誌では、関西Jr.を引っ張る存在であった渋谷すばる、横山裕、村上信五の3人がよく一緒に登場して、わちゃわちゃやっている印象があった。

 当時の、つまり16~18歳くらいの渋谷すばるの活躍を記憶している者には、渋谷が会見で発した<36歳という年齢を迎え、人生残り半分>という言葉に、否が応でも年月の流れと重みを感じたことだろう。関西Jr.時代を含め、20年以上の歳月を「ジャニーズ」として過ごしてきた渋谷すばるが、長年苦楽を共にしてきた関ジャニ∞メンバーと袂を分かち、ジャニーズ事務所を去ると決めたのだ。

 Jr.時代にトップレベルの人気を誇った渋谷すばるだが、常に順風満帆だったわけではなく、仕事が激減した時期もあった。歌唱力が高く、アイドルよりもミュージシャン・アーティスト志向の強い渋谷すばるは、ジャニー喜多川氏の“スぺオキ”から脱落し干された、とも言われている。関ジャニ∞は2002年に結成((当時は関ジャニ8))、2004年にCDデビューしているが、1999年に嵐がデビューした時のように大きな話題になることもなく、メンバーは地道な努力を重ね、現在の人気と知名度を築いたのだ。

 2015年発売の音楽雑誌「音楽と人」(音楽と人)のインタビューではアイドルとしての葛藤を語っている。

<自分の持っている、バンドとか音楽への憧れは1回置いといて、まずこのグループでCDデビューって形にこぎつけようって目標も出来た。じゃないとこの会社では人として認められないから(笑)>

渋谷すばるはなぜ辞めたのか?

 メンバー全員が関西出身、楽曲にしろテレビ番組にしろ、お笑い要素を含んだコミカル路線で人気を獲得した関ジャニ∞だったが、やはり一方で、渋谷すばるはグループの路線と自分の志向にギャップを感じていたという。

 脱退と退所が発表される数年前から、バラエティ番組出演時の態度などでファンや視聴者にやる気のなさを指摘されることもしばしばだった。

 2015年に後悔された主演映画『味園ユニバース』の番宣で出演した『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)ではパーカーのフードを被り両手をポケットに突っ込み、ろくに受け答えをしなかったことから批判が殺到。後日報道陣に直筆の謝罪コメントを出したこともあった。この頃にもはもう、アイドルとして振舞うことに嫌気が指していたのかもしれない。
 
 2018年をもってジャニーズ事務所を退所すると表明していた渋谷すばるだが、2018年7月から9月に行われた関ジャニ∞のコンサートツアーは不参加。メインパーソナリティーを務めるラジオ番組も終了し、関ジャニ∞のバラエティ番組への出演もなくなった。ロサンゼルスに留学したと一部では報じられていたが、渋谷すばるに関する公式な情報は途絶え、2018年12月に放送された『テレビ朝日開局60周年記念 超豪華!! 最初で最後の大同窓会! 8時だJ』(テレビ朝日系)にも出演することはなく、過去VTRのみの登場だった。脱退および退所の発表を記者会見で行うという異例の対応が取られたものの、最後はひっそりと去っていった

元ジャニーズメンバーらがバックバンド参加?

 しかし渋谷すばるは早くも今年3月には、音楽活動再開の兆しをみせていた。退所からおよそ2カ月後、渋谷すばるはWebサイト「渋谷すばるです。」にて突如「生存確認」を報告。動画もアップされており、3月9日には<僕は今、世界中を旅しながら色々なもの事に触れて、見て、感じて、作曲して。そんな日々を過ごしております>と、カンボジアを訪れて感じたことを綴った。そして、4月26日にファンクラブの発足とCDデビューを発表したのだ。

 また、4月25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)によると、渋谷は過去にバンドを組んでいた元ジャニーズメンバーらと共に、再びバンドを組むとも噂されているようだ。元メンバーも「最近は会えていないが、一緒にバンドをやりたい」と、まんざらでも無い様子。現段階ではソロデビューとしているが、今後はバンドでの活動や、バッグバンドとして元ジャニーズメンバーが参加する可能性もあるのだろうか。

 「すべて自分自身の責任下で今後の人生を音楽で全うしたい」と覚悟した渋谷すばるの、世界に向けた音楽発信が楽しみだ。

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