元NHK青山祐子アナの産休バッシングに神田うの怒り 産休・育休制度の仕組み理解が必要

wezzy / 2019年7月22日 9時5分

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 神田うのが16日更新のInstagramで、元NHKアナウンサーの青山祐子さんらとの写真を投稿し、青山さんが産後、仕事復帰せずにNHKを退社したことへのバッシングに対して、以下のように綴った。

<元NHKアナウンサーの青山祐子ちゃん 今は4人の子供のスーパーママです 1人生んで2人生んで3人生んでってその間はずっと産休をとっていました>

<産休中はずっとNHKからお給料や産休手当などは一切頂いておらず無給で在籍だけしていました。それなのにいつまで産休を取り続けるん!? とか産休中にバースデーパーティーを開いて何!? とか色々言われてしまって何故彼女がそんな事を言われなければいけないの!? (産休中にお給料を頂いていたりしているなら言われても仕方がないのかも知れませが)と凄く厭わしい思いでした>

<今この国にとって1番必要な「子供」を産み育て頑張っている彼女に私は本当に尊敬しかありません。自分の事は後回しに(しかも誰にも迷惑はかけていない)日本の未来の為に子育てして頑張っている女性を応援するではなく批判する社会が本当におかしいととても残念に思います>

<4人目を出産ししばらくして悩んだ末にNHKを退社したと連絡がありました。私はそれを聞き色々な思いがある中でその決断をした祐子ちゃんは本当に賢いですし素敵だと思いました>

青山祐子元アナに「給料泥棒」の批判

 1995年にNHKに入局した青山祐子さんは、2012~2017年にかけて4人の子どもを出産。2012年1月放送の『スタジオパークからこんにちは』を最後に、およそ7年間、産前産後休暇および育児休業を継続して取得。そして今年3月15日、NHKを退職した。

 7年間にわたって産休・育休を取得した後に「退職」を選択した彼女に対して、神田うのの言うように、ネット上では「給料泥棒」「受信料を返せ」という批判が起きた。



 また、彼女が育休取得中の2017年12月に神田うの主催のクリスマス・ホームパーティーに参加し、コスプレ姿で神田のブログに登場した時も、フィフィがTwitterで<受信料を徴収するNHKで、こんな長期産休中に一部給与が支払われ続けてるとすれば、それって報酬としてなの?>(※現在は削除)などと非難し、物議を醸した。

 しかし休業していた7年間、青山さんがNHKから給料を受け取っていたというのは誤認ではないか。ほとんどの会社では、産前産後休業や育児休業を取得中の労働者に対して給料は支払われず「無給」。その代わり、休業する労働者が社員が雇用保険に加入しており育休前の賃金支払基礎日数を勤めていれば、社会保険や雇用保険から手当が支払われる。

育休・産休を取得し難い会社を変えよう

 産休では、社会保険の被保険者(=産休に入る労働者)が出産のため職務を休んだことによって給料が受けられない際、社会保険から「出産手当金」が支給される。これは「出産育児一時金」とは別物だ(国民健康保険は、出産手当金なし)。また、産休中は社会保険料と厚生年金保険料の負担はない。

 そして、子が1歳に達するまでの間に取得できる育休では、その間に休業前の8割以上の給料が会社から支払われている場合を除き、雇用保険から「育児休業給付金」が支給される。

 育休中の社会保険料と厚生年金は事業主からの届出により、事業主負担分、被保険者負担分が免除される。ただし、住民税は(前年度の収入に応じて)支払わなければならない。「育児休業給付金」は休業者の性別を問わず支給され、子の保育園入園が叶わず待機児童となった場合など事情があり休業期間を延長した場合は、延長した期間に応じて1歳6カ月までは支給される。青山さんも社会保険料や雇用保険料は納めていただろうから、「給料泥棒」などではない。

 また、子を4人も連続で出産して7年も仕事を休み、手当(出産手当金や育児休業給付金)の支払いを受け、それなのに復帰せずに退職を選ぶなんて「ずるい」「空気を読め」という声もある。青山さんがなぜ退職を選んだのかは、我々のあずかり知らぬところではあるが、制度上、違反に該当しないのであれば、責められるいわれはないだろう。産休・育休を取得し難かったり、そのしわ寄せを同僚が被るなどマネジメントが行き届かなかったりする会社側の不備こそが問題なのだ。

 女性・男性共に産休・育休を取りやすい環境にするためには、誤解や偏見に基づいた批判の声を上げるのではなく、まず正しい理解が必要があるだろう。

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