友近「辞めろ」のパワハラ報道は松本人志批判の“粛清”なのか

wezzy / 2019年8月26日 8時5分

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 21日発売の「週刊新潮」(新潮社)が、吉本興業に所属するお笑い芸人・友近の“パワハラ疑惑”を伝えた。吉本興業の関係者という人物によれば、今年に入ってから友近のマネージャーが2名、会社にパワハラを訴える嘆願書を提出しているという。

 友近のパワハラの内容は、「こんなできひんやつ初めて見たわ」「向いてないから辞めろ」などの暴言や、深夜まで及ぶ説教、夜中に電話を繰り返すことなどだという。こうしたパワハラに耐えかね、友近のマネージャーは過去10年で20人も替わっているという。

 この“パワハラ疑惑”について同誌の直撃取材を受けた友近は、「マネージャーにキツく当たることもある」として一部の言動を認めつつ、「私自身にパワハラという意識はありません。正義感で言っているんです」と反論している。

 パワハラ被害を訴えられた側が「パワハラという意識はない」と弁解するのは定番。しかし友近といえば、吉本興業が揺れに揺れた一連の「闇営業→パワハラ騒動」で、吉本興業の“ファミリー感”を否定する側に回っていた。そのことから、突如わいて出た友近のパワハラ疑惑に、「吉本が情報をリークしたのでは?」と、“粛清”の動きを懸念する声が一部で上がっている。

松本人志に異論を唱えた加藤浩次と友近

 今年6月、宮迫博之をはじめとする吉本芸人による反社会勢力への“闇営業”問題が発覚すると、騒動は思いがけないところまで延焼し、吉本興業のだらしない企業体質は強い批判を浴びることとなった。

 当時の流れをおさらいしよう。7月21日、宮迫と田村亮のふたりは急遽会見を開き、吉本による圧力やパワハラ発言を告発。これを受けて7月23日、吉本興業の岡本昭彦社長による4時間半にもおよぶ会見が行われたが、その要領を得ない受け答えには、世間だけではなく吉本内部の芸人からも失望の声が漏れ出た。

 ただし、ダウンタウンの松本人志だけは違った。松本は23日にTwitterを更新し、<寝不足芸人がいっぱいやろな~でもプロ根性で乗り越えましょう。私達は生まれつきオモロイ>とツイート。この松本の態度は、他の芸人たちとの温度差を感じさせるものだった。

 これに違和感を訴えたのが、友近だった。この日『ゴゴスマ~GOGO! Smile!』(TBS系)に生出演した友近は、松本のツイートに対して「(松本以外は)芸人と社長との信頼関係というのが成り立ってない。あの会見を見て余計に不信感を抱いてしまったので、(自分は)まだこの気持ちにはならない」「ちょっと松本さん待ってください、って思ってしまいますね」と、松本に対して真っ向から異議を唱えたのだ。

 その松本人志は、岡本社長とはかつてタレントと元マネージャーという関係で、大崎洋会長のことは“アニキ”と慕う間柄。騒動の中、大崎会長が進退について口にした際には、「大崎さんがいなかったら僕も辞めるので。うちのアニキなんで。大崎さんがいなくなったら僕は(吉本を)辞めますね」と言い切ったほどだ。

 松本人志と吉本の上層部はベッタリの関係であり、一部週刊誌は現在の吉本興業を「松本帝国」と呼んだ。その松本の顔に泥を塗った友近は、謀反を起こしたことと同罪であり、吉本興業はその“報復”に出たのでは――というわけだ。ただ意見を述べただけで報復されるなどたまったものではないだろう。

 “闇営業”騒動をめぐっては、不穏な動きは他にもある。極楽とんぼの加藤浩次は、自身がMCをつとめる『スッキリ』(日本テレビ系)にて、大崎会長および岡本社長を名指ししてその対応を問題視した。

 さらには、松本の「大崎さんがいなくなったら僕は(吉本を)辞めます」発言についても、「松本さん、本当に後輩ながら言わせていただきますけど、会社のトップなんです。みな辛い思いをして会社のトップが責任を取れない会社って、機能しているのかな!?」と痛烈に批判。そのうえで、「トップが変わらないのであれば退社する」と啖呵を切ったことで、その進退には注目が集まっていた。

 しかしその後、大崎会長との会談や、吉本と芸人間の契約問題が改善されたことを踏まえて、加藤は会社に残留することを決心したと発表している。

 こうして“表面上”は丸く収まったかのように見える“加藤の乱”だったが、8月8日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、大崎会長が謀反を起こした加藤に対して「絶対に許さない」と怒りを露わにしており、その意向を汲んだ岡本社長が“加藤追放”へと動いていると伝えた。その落としどころとして、吉本は加藤の個人事務所と業務提携契約を結ぶことを決定したという。そのため、加藤はかたちだけ吉本に残留しても、仕事は徐々に先細り、飼い殺し状態になってしまうのでは、との危惧があるようだ。



 この一連の騒動では、友近や加藤浩次のみならず、無名の若手芸人たちからも、SNSなどで吉本の賃金の低さなどを告発する声が続発していたが、こうした状況に警鐘を鳴らしたのが南海キャンディーズの山里亮太だった。山里は、ラジオ番組『JUNK 山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)で、次のように語っている。

「若手の子たちは、免疫ないわけ。いろいろ言っちゃうのよ。(略)でも、ウチの会社って“対・会社感”を出した人をちょっとメモったりする几帳面さがあると思ってんのよ。“ワテら、根がマジメですさかいに”って」
「ギャラが安いとか、そうじゃない人も、怒ってる意見に入れられちゃってるじゃない。そういうの怖いなって思う。何でかって言うと、“ウチの会社、几帳面ですさかいに”。『アレつぶやいたん、アレやろ』ってなる日が、いつか来ても怖いし……」

 つまり、吉本が芸人たちの言動を逐一チェックしており、場合によってはその“粛清”が行われる可能性がある、ということだろう。内部分裂で暴かれた吉本興業の企業体質から、“友近潰し”という恐ろしい事態が連想されるのも無理はない。

 もちろん、いずれも確たる証拠はなく、憶測にすぎない。また友近は、ストイックで真面目な性格で、現場では吉本のスタッフや若手ADをよく叱っている、という噂はかねてから伝えられていることでもあった。友近のパワハラ行為が事実なのであれば、改めるべきことだ。

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