Mattの加工写真を採用した「GQ JAPAN」は英断

wezzy / 2019年10月17日 6時0分

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 モデルでタレントのMatt(25)が、またまたネットで叩かれているようだ。そのきっかけとなったのは、男性向けファッション情報誌「GQ JAPAN」(コンデナストジャパン)の配信記事だ。

 「自由な家族」をテーマにして特集で、Mattの登場する記事のタイトルは「桑田真澄を父に持ったMattという異才のプライド──キラキラした世界で夢を与えたい」。

 Mattはこの中で、父である元プロ野球選手の桑田真澄氏について<父を尊敬していて、桑田真澄の次男に生まれたことを感謝している>と語っている。だが、自らが“2世タレント”と呼ばれることには異議があるようだった。

<考えてみたらだれだって親がいるわけだから、みんな2世ですよね。じゃあサラリーマンの息子はサラリーマンになるのかというとそうじゃないし、輝けるかどうかは自分次第。父が桑田真澄だからといって輝けるわけじゃないし、僕は父とは違う道を選びましたが、そこで勝負することを貫いていきたいと思います>

 芸能界にデビューするにあたってMattは、父に頼んだことがあるのだという。それは<桑田真澄のネームバリューを活かしてMattの売り込みをすることは絶対にやめてほしい>ということなんだそうだ。

 しかしである。Mattがそう望んだとて、彼を出演させて番組の注目度を高めたいテレビは、そうはいかない。筆者がMattを初めてみたのは、たしかどこかの局のバラエティ番組だったと思うのだが、「あの桑田真澄氏の息子!」ということが売り文句になっていた。Matt自身も積極的に父の話をしていた。それは登場のとっかかりとして必要だったのだろう。

 だが「GQ JAPAN」のインタビューでMattは、デビューのきっかけについて<留学したときに初めてハロウィンを体験して、これは面白いと思って、仮装した画像をツイッターに投稿したこと>だったのだと語る。それの投稿がリサーチ会社の眼に止まり、有吉弘行が司会を務める番組に出演することになった。芸能界に入るきっかけはそのツイッターの投稿だったのだとして、Mattは<デビューするきっかけは父ではなくてメイク>だと強調している。なるほど、Mattとしてはその認識なのだろう。

<父が頭を下げてとってきた仕事だったら自由にできないし、そんなのきれいじゃない。クリーンな状態で自分らしくやっていきたいので>

 この記事は10月14日の夜にYahoo!ニュースにも配信され、15日午後1時現在で2700を超えるコメントがついている。コメント内容は批判的なものが多く、<七光りパワーを使わないっていうなら、最初の頃に親子でテレビに出なきゃ良かったじゃん><七光りです!で良いのにね><きっかけはツイッターの投稿だったとしても調べて桑田の息子だとわかったから、番組に呼ばれたんでしょ>といった調子だ。

 とはいえ、登場したての頃ほどの過剰な批判は、すでに鳴りを潜めたように思う。世間がMattに慣れたというか、彼の存在を異端視せず、「こういう男性もいるのだ」と受け入れつつあるのではないか。

 筆者は今回Mattをモデルとして起用した「GQ JAPAN」の斬新さに感動した。同誌は“素顔のMatt”ではなく、なんとインスタに彼がいつもアップしているような<加工したMatt>の写真をふんだんに掲載しているのである。ご存知のようにMattが自身のインスタグラムに投稿しているMattの写真は、最新アプリ技術と本人が持てるテクのすべてを駆使して作りあげた<加工したMatt>である。すべてのシワや毛穴は消し去られ、輪郭や目鼻立ちも現実とは少々異なる。つまり実際の本人の顔ではないのだ。

 ほとんどのネットニュースではその<加工したMatt>写真がアップされているため、<加工したMatt>が本当の姿だと信じ込んでいる人も多いのかもしれない。Mattの容姿は<蝋人形><サンダーバード>と揶揄されることが多い。しかし繰り返すがインスタグラムにいるMattは彼自身の手によって作りあげられたものであり、実物とはやや違う姿だ。そしてそれは、「実物と違う=偽りであり悪」ということを意味しない。

 実物の彼は、完璧なメイクを施してはいるものの、インスタのそれとは顔は違っている。一時はテレビ出演を控えていたMattだが、この春頃からまた積極的にメディアに顔を出すようになっており、「インスタとは顔が違う」ということは一目瞭然であろう。どちらが良いというわけではなく、インスタはあくまでもMattの表現方法ということだ。

 今回「GQ JAPAN」はいわば虚像である<加工したMatt>の方を、モデルとして採用したといえる。同誌紙面でMattはあのお馴染みの加工顔のまま。その顔のままでクリスチャンディオールやプラダなどのハイブランドの衣装を身にまとい、モデルとしてポーズを取っている。たしかに加工した顔はまるでマネキン人形のようだし、Mattは181㎝と高身長であるため、ハイブランドの服を着てもなかなかサマになっている。もともとブライダルモデルの仕事もしているのだから、それはそうだろう。

 最近では稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の新しい地図メンバーを全員<Matt加工>した写真をインスタにあげたことでも話題となったMatt。新しい地図メンバーだけではない。矢田亜希子やバナナマン、斎藤工に成田凌……みんなMattのインスタではMatt同様の<Matt加工>をした姿で写真におさまっている。全員、とても<Matt加工>を楽しんでいるような印象だ。

 Mattがこのような加工を自らの顔に施すことを<自分の顔を受け入れられないなんて、精神的にヤバイ><病んでる>と批判する声も多いが、この<Matt化>もひとつのエンタメではないだろうか。今はある意味、Matt加工ブームのような状況であり、「Matt化してほしい!」と願う芸能人はこれからも後を絶たないだろう。Mattが今、売れているのは、たしかに「親の七光り」や「コネ」ではなく、オリジナルのパーソナリティがウケていると言えるのかもしれない。

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