竹内結子さん自死報じる『Mr.サンデー』の演出が悪質! 出演ドラマの号泣シーンや生死に言及する場面を流す

wezzy / 2020年9月29日 12時30分

写真

 9月27日朝、俳優の竹内結子さんの訃報が伝えられた。トップ俳優の突然の死を受け、ワイドショーではこの件を大きく報じているが、同日夜の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)が物議を醸している。

 27日の『Mr.サンデー』では竹内結子さんの死を受け、街頭の声を拾い、竹内さんが行きつけだったというオイスターバーの店長を取材。その後、「心に残る名演の数々」として竹内さんの出演作を振り返ったが、切り取られたシーンは彼女が号泣する場面や、生死について言及するものであった。

 2002年の竹内さんが主演したドラマ『ランチの女王』(フジテレビ系)からは、以下のセリフのシーンが抜粋される。

<弱い人、弱くてどうしても運命が味方してくれなかった人でも、きっと幸せになりたくて、みんなを幸せにしたくて頑張って生きると思う>

<きっと寂しかったのよ
死んじゃいたくなるほど寂しい気持ちってわかります?
ひとりぼっちでさ、何やってもうまいこといかない
今すぐ電話したり、明日会う友達もいなくて、居場所がないくらい寂しいことってあるじゃない>

<いつもの食堂からぷーんって甘い匂いがしてくるの、オムライスの香り
私はそれで思い出したの、いつだったか食べたオムライスの味
甘くてあったかくて幸せな味
だから生きてこって思った>

 また、2019年の主演ドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)からは、彼女が弁護士として苦しむ人々の助けになろうとするシーン。

<周りのイメージに合わせて抑圧されながら生きてく方が波風は立たないでしょうね
でも、たとえ敵は増えたとしても、周りのことなんて気にしないで自分らしく生きていくのも悪くないと思うけど
どこか常識とかいう固定観念に縛られて、自分を殺して生きてる人たちはいっぱいいる
そういう人たちが一歩踏み出せるかもしれない>

<時に人の死すらなかったことにする
こんな理不尽な世の中は悲しすぎる
絶対におかしいんです
なすすべがなく苦しんでいる人達の必死の訴えをつぶしてはならない>

 当然ながら、ドラマで演じた役と竹内さん自身は別人格だ。わざわざ泣いているシーンや生死について語るシーンを選んで流すことは悪質な印象操作ではないか。

 『Mr.サンデー』での、ドラマと竹内さんの死を関連付けるかのような演出に、ネット上では非難の声が上がっており、BPOに通報する動きも出ている。

『Mr.サンデー』は三浦春馬さんの自死報道でも物議

 『Mr.サンデー』は三浦春馬さんが亡くなった際の報じ方も物議を醸していた。

 番組では三浦さんが亡くなった翌日、7月19日の放送で三浦さんについて特集。冒頭から、彼が20歳の時にイベントで語っていた「親よりも先に死ぬことは親不孝」という言葉を流した。

<(小学校の)卒業式が終わった後に担任の先生から一言もらう時間があったんですけど
一番の親不孝は親より先に死んじゃうことだよっていうことを言いまして……>

 その後も、今年4月の誕生日に配信したインスタライブで、三浦さんが生きることへ前向きな発言をしていたシーンを抽出。

<つらいことの後には絶対に素晴らしいことが待っているってふうに信じて前を向いていきたいですね
頑張りましょう>

 また番組スタッフは、三浦さんが行きつけだったパン屋を経営するご夫婦を取材し、取材中に妻が泣き出す場面も放送された。

 竹内結子さん、三浦春馬さんの特集共に、『Mr.サンデー』の編集は、意図的に視聴者の悲しみを煽っていると言える。また、亡くなった彼らと親交のあった人々が番組を観た場合、苦しみに気がつけなかった自分を責めることにもなりかねない。

 特集の終わりには取ってつけたように、厚生労働省の「いのちの電話」が紹介されたが、相談窓口を紹介すればいいというわけではないだろう。WHOの『自殺報道ガイドライン』を踏まえた報道を徹底してほしい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング