三浦春馬さん「キンキーブーツ」スタッフが語る、努力と謙虚な姿勢「誰もが尊敬した真のリーダー」

wezzy / 2020年10月29日 17時0分

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 三浦春馬さんが亡くなってから3カ月が経った。悲しみはいまだ癒えないが、ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」カンパニーから嬉しい贈り物が届き、ファンを喜ばせている。

 10月27日、舞台「キンキーブーツ」の公式YouTubeチャンネルが「Kinky Boots Haruma Miura Tribute movie」という動画を公開した。この動画には「キンキーブーツ」スタッフが三浦春馬さんについて語ったコメントと、舞台のダイジェスト映像がおさめられている。

 「キンキーブーツ」は大ヒットしたブロードウェイミュージカルの日本版(2016年初演、2019年再演)。三浦さん演じるドラァグクイーンのローラと、小池徹平演じる靴工場の社長チャーリー・プライスが、倒産寸前の工場再建のために男性向け婦人靴の生産に乗り出す物語である。

 三浦さんは、ボクシング経験者という設定のローラを演じるために徹底的な肉体改造をしたうえ、難易度の高い歌・ダンスをこなせるよう厳しい稽古をして舞台に臨んだ。その演技は高い評価を得て、第24回読売演劇大賞では杉村春子賞を受賞している。

 小池徹平は27日にInstagramを更新し、「想いが詰まったムービー。また彼の笑顔が見れてよかった」と綴って、ドラァグクイーン姿の三浦さんとのツーショット写真をアップした。

スタッフが敬服した三浦春馬さんの“努力”

 「Kinky Boots Haruma Miura Tribute movie」でコメントを寄せているスタッフが共通して語っているのは、三浦春馬さんが努力に努力を重ね、舞台にすさまじいエネルギーを注ぎ込んでいたことに対する尊敬の念である。

 編曲家のスティーブン・オレマス氏は、<彼は素晴らしいリーダーとしてカンパニーを率いてくれました。彼は参加した他の俳優たち全員に対して非常に高いハードルを設けました。彼が演じるローラが舞台上で大きく花開く光景を目にするのはとても素晴らしいことでした>と語り、三浦さんの努力が他の出演者やスタッフを牽引する原動力になっていたと振り返っている。

 アソシエイトディレクターのD.B. ボンズ氏も、<彼は舞台で真のリーダーでした。誰もが尊敬し、敬服の念をもっていたと思います>と、三浦さんの努力を讃えた。

 それと同時にボンズ氏は、三浦さんがもつ謙虚さと、常に“自分自身を向上させたい”と努力する姿勢が、他のスター俳優とは違う印象を抱かせていたとも語っている。

<彼が大スターであることは、言われないと気がつかないほどでした。というのも、彼はいつも謙虚で、とても親切で、常に他人の気持ちを大切にし、気にかけていたからです>
<仕事で出会う著名人の中には“すべてを理解している”と考えている人がよくいます。しかし、彼には常に“学びたい”“上達したい”という姿勢があり、私にはそれがとても印象的でした。その姿勢は彼のパフォーマンスに表れていました>



 アソシエイトコレオグラファーのラスティ・モーワリー氏は、「複雑な事情を抱えるドラァグクイーン」という、どんな役者にとっても演じるのが難しいローラ役を懸命にこなし、それまでの「俳優・三浦春馬」のイメージを変えてしまったことに対する尊敬の念を語っている。

<どんな俳優にとっても大変な仕事です。春馬はローラという役柄を熱心に掘り下げました。大勢のファンに支持され、それまでの作品で知られていたイメージから彼は脱皮したのです。彼のために言い添えますが、春馬は果敢にもこの作品に頭から飛び込みました。熱意と興奮をたぎらせてです。彼の望みはベストを尽くすことでした>

 「キンキーブーツ」は2016年の初演が大好評だったことを受けて2019年に再演している。ラスティ・モーワリー氏が驚いたのは、再演のために稽古をした際、三浦さんが以前にも増してローラ役を自分のものにしたということだった。「キンキーブーツ」が千秋楽を迎えた後も、役者として努力を続けてきたことの証明だとラスティ・モーワリー氏は言う。

<彼はひとりで努力を続けていたに違いありません。彼は私の想像を越えて進化し、役を自分のものにしたという自信に満ちていました>

 三浦さんは2013年にニューヨークで「キンキーブーツ」の舞台を見た時、<客席で立てなくなるくらいの衝撃>を受け、<自分もこんな素晴らしいストーリーの中で存在感を発揮して、こんな歌が歌えたら……>と憧れを抱いたという。そのため、日本版「キンキーブーツ」の企画が上がった際は自分から手を挙げ、ローラ役を射止めた(2016年7月1日付「BUTAKOME」インタビューより)。

 三浦さんにとって「キンキーブーツ」は本当に思い出深い舞台であり、<大切な作品だし、“様々な事に挑戦していく道を大きく開いていこう”という、ターニングポイントになったと思っています>(2019年8月7日付「ORICON NEWS」インタビューより)とまで語っている。

 前述トリビュート映像で、ラスティ・モーワリー氏は三浦さんを悼みながら、<彼はまだまだ進化できたでしょう>とコメントを残している。「キンキーブーツ」での素晴らしい演技・歌・ダンスの様子を見ると、彼と同じことを思わずにはいられない。

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