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高野山を旅する 宿坊ステイで自分に向き合う旅

Woman.excite / 2015年9月28日 12時0分

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今年は弘法大師空海が高野山に密教の道場を開いて1200年目。世界遺産でもあるこの天空の聖地には117の寺院が点在し、そのうち52の寺院は宿坊として一般参拝者が宿泊できるようになっています。

私も先日初めて高野山を訪れ、宿坊にステイしながら、寺院を巡り、精進料理に阿字観(瞑想)と非日常な時間を堪能。これまでの旅ではなかなか辿りつけなかった、内観のひとときとなりました。自分と向き合って、精神の断捨離で心身をリセット。今回は、そんなほどよい引き算ができる大人旅をお届けします。


私が宿泊した宿坊は「西南院」というお寺。客室からは石庭の贅沢な緑が楽しめます。寛げる心地よい空間です。


客室から本堂へと続く廊下からは四季折々の石庭の美しい姿を鑑賞することが出来ます。


夜は精進料理のコース。足りるかしら…なんて一抹の不安がありましたが(笑)、お腹いっぱいになります。身体のデトックス効果はもちろんですが、滋味溢れる優しい味わい心もほっこり。お酒もいただくことができますよ。


翌朝は6:30から本堂にて勤行。お経のバイブレーションが心地よく心身に響きます。素晴らしい体験で一日がスタートしました。朝食をいただいたら、チェックアウト。


高野山真言宗の総本山である金剛峯寺。大広間では、観光客にお茶と茶菓子がふるまわれます。またこちらでは阿字観と呼ばれる密教の瞑想ができるため(要予約、費用別途)私も体験しました。

©sanjurou -Fotolia.com

©sanjurou -Fotolia.com


座禅を組んで、目を半開きにして前に掛けられている梵字の阿の字に集中。そして声の続く限り「あー」と言いながら瞑想の世界へ入っていきます。最初は雑念がわきましたが、だんだんとリラックスして没頭でき、心が開放されていくような感覚に。自分で行う瞑想とはまた違ったアプローチで、とても神秘的なひとときとなりました。

弘法大師空海が高野山を開かれた際に、最初に着手されたのが壇上伽藍。


寺院における本堂に相当する場所です。そのひとつである大塔は根本大塔と呼ばれ、本尊である胎蔵大日如来、周りを金剛界の四仏が取り囲み、堂内そのものが曼荼羅の世界を表していると言われています。

霊宝館は、総本山金剛峯寺をはじめとする貴重な仏像や仏画を保存管理、公開している博物館施設。貴重な文化遺産を拝観することができます。


高野山にはお洒落なカフェもちらほら。美味しいコーヒーをいただいたり、お土産屋さんをのぞくのも楽しいんです。私は友人へのお土産に弘法茶と漢方のお薬をゲット。


高野山のメインスポットでもある奥の院には空海が入定した御廟があり、空海今もなおここに生きて続けていると言われています。毎朝2回食事が運ばれていることも有名ですね。この日も実にたくさんの人が訪れていました。

1200年という節目の年に、ますます注目を集める高野山。一泊という短い滞在ながらも、心が整ったり、また気力を養うにも最上の時間を過ごすことができました。これからも繰り返し訪れたい聖地です。
(上田祥子)

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