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子どもが英語を話せるようになるには、どうしたらいい? 幼児期の英語学習法(後編)

Woman.excite / 2016年2月14日 5時15分

子どもが英語を話せるようになるには、どうしたらいい? 幼児期の英語学習法(後編)

英語を覚えるにはまずインプットが大切

子どもにせっかく英語を学ばせたのに、まったく身につかなかったというお声をよく聞きます。
使える英語を身につけるにはどうすればいいのか、バイリンガル育児コンサルタントの山田日弓さんに伺いました。(前編はこちら


© kristall - Fotolia.com


英語を覚えるにはまずインプットから
「まずは、大量の英語の例文に触れることが大切です。
例文の量が少ないと、解析材料が少ないので、英語の脳ができあがりません」

前回、臨界期前の子どもは文法解析能力を持っているので、大量の英語を聞けば、そこから法則性を導き出して自分で文法を理解できるというお話を伺いました。

「ですから、幼児期の英語教育には、たくさん話しかけることが重要なのです。
親子で英語の絵本や音楽を楽しむのもいいですね」

英語ができないママやパパはどうしたらいい?
「英語に自信がない方は、ムリに話しかけなくても大丈夫ですよ。
ただし、お母様が英語に興味がないと、ご家庭に英語が入ってきにくいんですね。
お母様が英語を好きだと、自然と英語の番組を見たり、絵本を読んであげたり、ご家庭の中での英語量が違います。

みなさん、英語は中学生や高校生のときに勉強していますよね。
あまり気負わずに、お子さんと一緒に英語を楽しんでみてはいかがでしょう。
発音が気になるなら、発音を矯正するスクールや講座に通うのもいいですね」

ネイティブとのインタラクティブ(双方向)な会話の機会をつくる
「できれば週に一度は、英語圏で生まれ育ったネイティブと会話する機会をつくってあげてください。
ネイティブの英語家庭教師をつけたり、スクールなどに通わせたりすることをおすすめします。

ただし、子どもに英語を教えるには、特別なスキルが必要です。
ナチュラルな英語で、子どもが興味を持ちそうな話題にふれ、たくさん話しかけてくれる先生を選んでください。
教科書を読むだけ、カードで単語を暗記させるだけというのでは、実際に使える英語を身につけることは難しいでしょう」


英語を話せるようになるには時間が必要
「英語力は、英語に触れた時間に応じて上がっていきます。
片言を話すのに1,000時間、日常会話に3,000時間、使いこなせるようになるには6,000~10,000時間必要だと言われています。

言語習得に要する時間

では、最低限の会話ができるようになるために、3,000時間を人生のどこで確保するか。

10歳ころになると抽象的思考ができるようになります。抽象的思考とは、言語や記号をもとに考える能力のことです。

あわせて、学校の勉強がどんどん難しくなり、暗記力だけではなく思考力が求められるようになってきます。

そういう大切な時期に、言語の基礎であるような、ネイティブであれば幼稚園の時期に学ぶようなことのために、3,000時間を使ってしまうのはもったいないと思いませんか。
受験の時期であれば、なおさらです。脳の働きがもっとも活発になるころですから、創造的なことや興味のある学問に時間を使わせてあげたいですね」

次回は、幼児期の英語に触れる環境づくりについてご紹介します。

(佐々木月子)

今回取材に協力してくださったのは
山田 日弓(やまだ ひゆみ)さん

山田 日弓(やまだ ひゆみ)さん

ソレイユインターナショナルスクール学長。
東大法学部卒。米国デューク大学ロースクール修士。米国コロンビア大学プロフェッショナルフェロー。外資系企業(GE)などを経て現職に。自身の経験や、バイリンガル研究の成果を元に、バイリンガル育児コンサルタントとして活躍中。

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