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FPが読者の家計を診断! うちの電気代、高い or 安い? 【4人家族編】

Woman.excite / 2016年3月7日 12時0分

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ファイナンシャルプランナー岩城みずほさんと読者

電力自由化がスタートすると、電力会社やプランの選択によっては電気料金が安くなることが期待できます。でも、そもそも我が家の電気料金って、どのくらいかかっているんだっけ…? そんな心当たりがあるなら、電気料金はもちろん、家計の収支をいま一度チェックする絶好のタイミングです。

今回は、電力自由化をきっかけに家計を見直したい4人家族のSさんと、夫婦ふたり暮らしのIさん宅の光熱費から家計まで、ウーマンエキサイトで投資についての連載を担当している、ファイナンシャルプランナーの岩城みずほさんに診断していただきました。



■4人家族のリアル家計簿を診断!

【S家】
家族構成:夫(37歳・会社員) 妻(36歳・パート) 長男(13歳) 長女(9歳)
住居形態:一戸建て


<収入>
月収(手取り):41万5000円(夫 31万5,000円 妻 10万円)

<支出>
住居費:11万円(住宅ローン)…★1
食費:50,000円
光熱費:電気10,000円/ガス10,000円/水道3,000円
通信費:14,500円
教育費:52,600円
保険代:17,300円…★2
衣服・美容代:25,000円
外食費:15,000円
夫小遣い:50,000円
雑費:17,000円

<貯蓄>
預金:40,000円
個人年金:10,000円
(ボーナス:40万円)

計41万4,400円



■子どもひとりあたりの教育費は、多めに見積もって1,000万円!?

Sさん:我が家の光熱費の割合、一般家庭に比べてどうですか?

岩城先生:低く収まっていますね(※1)。電力自由化後は、選択によってはもう少し安くなるかもしれませんので、検討してみてもよさそうです。

Sさん:通信費とセットで安くなったりするみたいですし、各社でシミュレーションしてみます。

そのほか、気になる点はありますか? 長男は芸術系の大学を希望していて、長女も今年から塾に通う予定でなので、教育費が心配です。

岩城先生:家計を見直すとき、まずは目標貯蓄額を設定することが第一なんです。Sさんのご家庭では、やはりお子さんの教育費が目下の課題になりますね。

たとえば文系の私立大学で約400万円、理系や芸術系ではその倍くらいかかるとみてください。進路によりますが、子どもひとりに1,000万円として、S家では2,000万円を目標に用意できると安心です。

我が家も今年、子どもが大学を卒業するのですが、とにかく想定外の出費ばかりだったんです。そんな経験上からも、教育費は多めに考えておいたほうがいいと思いますよ。使わなければ、老後の資金に回せますしね。

Sさん:2,000万円ですか! 覚悟はしていましたが、そこまでなんて…。

岩城先生:いま、貯蓄はどのくらいありますか?


※1…出典:家計調査報告(家計収支編)―平成27年(2015年)平均速報結果の概況―(総務省統計局)より、二人以上の世帯の電気代月平均額は、11,060円。



■貯蓄額1,000万円でもダメ! S家の家計の見直しポイントは?

Sさん:定期預金で1,000万円です。株や投資はしていません。

岩城先生:では、下のお子さんが大学に入るまでの約10年間であと1,000万円貯めるとし、1年間で100万円を目標にしましょう。

ファイナンシャルプランナー岩城みずほさん


これまでのペースを保てれば大丈夫ですが、今後塾などの費用がもっと膨らむことを想定すると、いまの家計から削れるところは削ったほうがよいですね。具体的には、ローン(★1)や保険(★2)といった大きな固定費です。ローンの金利は固定ですか?

Sさん:変動です。

岩城先生:では、できるだけ早めに固定金利に借り換えましょう! マイナス金利の適用で、どこの金融機関も固定の金利を下げ始めていますから、いまが借り換えるチャンスですよ。

Sさん:たしかに、変動だといつ金利が上がるかもわからないし、あと30年近く返済期間が残っているので、いまの低い金利で固定にしたほうが安心感はありますね。

岩城先生:ただし、固定にすると今より月々の返済額は少しアップします。S家は保険料が高いので、ここも見直しましょう。Sさんご夫婦はまだ30代ですし、生命保険は、お子さんが独立するまで、保険料の安い掛け捨ての定期保険でじゅうぶんかもしれません。

Sさん:保険の保障内容もじつはよくわかっていないんです…。さっそく見直します!

岩城先生:そのうえで、効率よく貯蓄するには、奥さんの収入アップも検討しましょう。

また、投資信託などで運用するのもひとつの方法ですよ。投資というと、どうしてもリスクが高く感じやすいものですが、10年、20年と長期スパンでみると、銀行に預けておくよりは高い利率で増やすことができます。

月々の光熱費や通信費、衣服費、外食費などもやりくりできる部分ですので、むだを省きながら、少しでも貯蓄に回せるように意識してみてくださいね。

Sさん:ありがとうございます! せっかくなので、電力会社からローン、保険まで、まるっと見直してみます!

【S家の見直しポイント】
・低金利のいまがチャンス。ローンは変動から固定に借り換えを
・生命保険は必要保障額を保険料の安い掛け捨てで
・運用も視野にいれつつ、効率よく教育費を増やそう




つぎは、新婚生活をはじめて間もない「20代の夫婦ふたり暮らし」の家計をチェック! 
【DINKS編へつづく】

ファイナンシャルプランナー岩城みずほさんプロフィール

ファイナンシャルプランナー岩城みずほさんと著書「結局いくら貯めればいいの?」


愛媛県生まれ。慶応義塾大学卒。NHK松山放送局を経て、フリーアナウンサーとして14年活動後、セミナー講師、生命保険会社を経て、2009年にファイナンシャルプランナーとして独立。オフィスベネフィット代表。得意分野は保険と資産運用。金融商品を販売しない独立系FPとして中立公正な情報発信を心がけている。2児の母。著書に『結局、いくら貯めればいいの?』(同文舘出版)、『保険リテラシーが身につく本』(税務経理協会)、『30年後も安心に暮らせる!お金の鉄則』(マガジンハウス)。独立系ファイナンシャルプランナー「Office Benefit」代表。

 
 

 

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