大人も子どももハマる俳句の魅力って? 感性をみがく俳句づくりのコツ
Woman.excite / 2016年3月11日 6時15分
大人も子どももハマる俳句の魅力って?
© Ciaobucarest - Fotolia.com
最近、小中学校でも俳句コンテストをやったり、テレビ番組で辛口先生が俳句を添削するコーナーが人気だったり、俳句の面白さが広く見直されてきているようです。
俳句に年齢は関係ないので、子育て中のパパやママは、子どもと競って楽しむこともできます。親子で俳句づくりに挑戦してみたいという方に、俳句を始めるにあたって、知っておきたいことをまとめてみました。
子どものことばを俳句にしてみよう
松尾芭蕉は
俳諧は、三尺の童にさせよ。初心の句こそたのもしけれ。
出典:『三冊子』
という言葉を残しました。小さな子どもに俳句を作らせることをすすめています。
子どもに俳句作りなんて難しいかなと、普通は考えてしまうもの。筆者もこれまで俳句を日常的に作ってこなかったので、なんとなく身構えていましたが、やってみるとまず大人が楽しくてハマります。普段暮らしている中に面白いことを探すので、なにげない日常が生き生きと面白くみえてくるのが魅力です。
子どもの俳句を読むと、会話の中では拾いきれない子どもたちの心の機微がにじみ出ていたり、小さな子どもでも大人が思っている以上によく見ているなと感心するような句がたくさんあったりして、大人も勉強になります。俳句は年齢に関係なく同じ土俵で戦えるので、親子で取り組むと刺激しあってより楽しめると思います。
「雪にシロップかけたらかき氷になるかな」
「あの雲、○○みたい」
忙しいときは、適当にあいづちを打って受け流してしまいがちな子どものつぶやき。そんなつぶやきに耳を傾けながら、日常の中にある面白いことを一緒に探してみましょう。
今さら聞けない俳句の超基本ルール
俳句は、五・七・五の十七音で作る短い詩です。その中に、季節を表す季語を入れること。ルールはたったこれだけです。制約があって難しそう、と感じてしまうかもしれませんが、これさえ守れば、誰でも俳句が作れるともいえます。
「あじさいは きれいなお花 たからもの」(小学2年生の作品)
子どもは難しく考えないので、さらっと一句できてしまうことも。
季語の表す季節はひとつひとつ決まっていますが、中にはイメージと異なるものもあります。
たとえば、「西瓜(すいか)」は夏のイメージですが、俳句では秋の季語です。俳句の季節は旧暦で決まるので、「バレンタインデー」は春、「母の日」「カーネーション」は夏です。「シャボン玉」や「ぶらんこ」「風船」なども、ある季節の季語ですが、どの季節だと思いますか? 気になる方は調べてみてくださいね。
ネット上でも季語を調べるサイトは数多くありますが、「歳時記」という、季語の辞典のようなもので季語の季節や使い方を確認することができます。小中学生向けに書かれている歳時記も多くあり、手元に置いておくと便利です。
(参考)
・『大人も読みたい こども歳時記』季語と歳時記の会・著/長谷川 櫂・監修(小学館)
初心者が手っ取り早く俳句をよむには、基本的な型に当てはめると作りやすいようです。
初心者でもすいすい作れる基本的な型って?
夏井いつきさんの著書『100年俳句計画—五七五だからおもしろい!』(そうえん社)では、「取り合わせ」という技法の中で最も基本的な型である、「五音の季語+季語とは関係のない十二音」で俳句を作るやり方が紹介されています。
「五音の季語」+ ○○○○○○○・○○○○○
○○○○○○○・○○○○○ +「五音の季語」
○の中に自分の創作した十二音文を当てはめれば、俳句の完成です。
この十二音の中には、「自分の目で見て、耳できいて、肌でふれて」感じたことを言葉にします。内容は五音の季語とはまったく関係のないものが面白く、どの季語と組み合わせるかによって、印象が大きく変わってきます。
たとえば、春の季語で五音のものは、
春の空、春の暮れ、春来る、春の風、風光る、山笑う、桜草、桃の花、葱坊主、牡丹雪、などがありますが、これらと「洗濯ものの山高し」という十二音を組み合わせてみると、以下のような句ができます。
「春の空 洗濯ものの山高し」
「春の暮れ 洗濯ものの山高し」
「春の風 洗濯ものの山高し」
それぞれ印象が微妙に変わってきますよね。「春の暮れ」だと、疲れがにじんでいる感じですが、「春の空」だと、たくさんの洗濯ものを前に「よしやるぞ」と気合が入る感じでしょうか。「春の風」だと、より爽快感がアップしますよね。
帰省して家族で集まったときに、お題を決めて制限時間内に俳句を作ってみるのも、ゲーム感覚で楽しめそうですね。歳時記を片手に、俳句の世界にハマってみませんか。
(KANA)
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