幼少期にこそ大相撲観戦がおすすめ! その3つの理由
Woman.excite / 2016年3月15日 4時15分
相撲の立ち合い
© kadenkei - Fotolia.com
「相撲…?」多くのママはそう思うでしょう。でも、子どもは相撲が大好きです。たまにはお子さんと夕方から相撲観戦や、休みの日にはパパと相撲ごっこはどう? 相撲には大人になってからも役立つメリットがたくさんあるのです!
理由1:お相撲さんはかっこいい!
2016年の初場所、10年ぶりに日本出身力士・琴奨菊の初優勝で、あらためて盛り上がりを見せる大相撲。大きな身体で勢いよくぶつかり、倒す、押し出す相撲はルールもわかりやすく、子どもでも楽しめる日本を代表する国技です。目の前で見れば、その迫力に目を見開くこと間違いありません。
まわし姿もいさぎよく、片足を高く上げる四股(しこ)踏みもかっこ良く。男の子ならバスタオルでまわしを締めて、四股踏みの真似をすることもあるでしょう。そんな相撲は、実は「正しい礼儀」を学べる場でもあるのです。
理由2:幼児教育にも役立つ「相撲の所作・礼儀」
海外でも人気の高い相撲ですが、相撲はただ勝てばよいという競技ではありません。それが単なるスポーツではなく、古きよき日本の伝統文化、伝統芸能といわれる由縁です。
礼に始まり、礼に終わる
力士が土俵にあがると、向かい合ってまず一礼、対戦終了後もまた一礼。相撲では礼儀を非常に重んじます。この礼儀、しつけで教えるのはもちろんですが、お相撲さんの立ち居振る舞いはとても参考になります。
昔に比べてカジュアルになってきたとは言え、やはり日本人たるもの、大切な場面では礼儀が大事。たとえばあいさつは、お受験の面接でも大切なポイントです。上級生になり、社会人に近づくほどさらに重要視されてきます。小さなうちからしっかり身につけましょう。
親戚のおじさんも大喜びすること請け合い!
毎年、正月にもらうお年玉。「ありがとうございます」とお礼を言うのはもちろんですが、相撲でみられる所作も覚えてみてはいかがでしょう。
相撲では、勝負に勝つと懸賞金がもらえます。懸賞金は右手で、左、右、真んなかの順番で手刀を切って受け取ります。手刀を切るのはマナーが悪いという意見もありますが、それは使い方の問題。そこにあるのは三方にいる勝利の神にお礼をするという意味の神聖な所作です。小さな子どもがすれば、親戚のおじさんは大喜び間違いなし。きっと相撲ごっこの相手も務めてくれることでしょう。
ほかにも、相撲の所作にはすべて意味があります。
・四股踏み(しこふみ)…邪気を払う。だから力強く踏むといいのですね!
・柏手(かしわで)…土俵に神がいるとされている。神社参拝と同じ所作ですね。
・力水(ちからみず)…清めの意味。こちらも神社参拝と同じ。
・塩まき…お浄めの意味。葬祭帰りに玄関先でやりますよね。それと同じです。
相撲をあまり知らなかったママでも知っている所作が多いのでは? 「いただきます」「ごちそうさま」もそうですが、礼や所作は形だけではなく、意味を教えることで、より心のこもった礼儀ができるようになります。
理由3:やっぱり日本人だもん「郷土愛・這い上がり精神」
2016年の初場所優勝の琴奨菊は福岡県出身。優勝の瞬間は地元の大声援も映し出されていました。高校野球もしかり、TV番組『秘密のケンミンSHOW』しかり。やはり日本人は郷土愛にあふれているようです。
このことは社会に出たらより強く感じます。社長、部長、上司と地元話ができればコミュニケーションもスムーズに行くこと請け合い。地元の出身力士はとかく応援しているものです。
「だからって、今から社会人のことは早過ぎでしょ?」。いえいえ、相撲は5年、10年と、力士によってはそれ以上の長い期間をかけて出世していきます。この這い上がっていく姿に共感し、ただの愛想話で終わらせない深みがでてくるのです。琴奨菊の優勝も初土俵から15年目。今から応援する若手力士も成人になるころに優勝! なんてこともあるでしょう。
楽しみながら日本のよきところを知ることができる相撲。3月からの春場所、お子さんとご一緒に相撲観戦をぜひ。
(マキノ雅紀<フォークラス>)
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